【ナンバカ】短編恋愛集03 (ページ9)

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約束（続編3）03　-ハニー- ページ9

A｢もしもし。｣

トロワ｢Aさん？ご無沙汰しております。｣

変わらない元気そうな3番の声がした

トロワ｢ハニーくんから話は聞きましたよね？｣

A｢うん…。｣

トロワ｢それなら話は早いです。
　 Aさんからハニーくんを説得してくれませんか？｣

A｢それは…。｣

トロワ｢大丈夫です！
　僕はハニーくんと違って賢いので
　将来的なプランもちゃんと練ってありますから！｣

にわかに信じ難い…

トロワ｢僕の実家はフランスの名家でしてお金ならいくらでもあります。｣

いい歳して親のスネかじるのか
羨ましい

トロワ｢僕の顔とハニーくんのささやかなパンティの知識があれば
　億万長者間違いなしです！｣

ハニーの顔は決して褒めないところが貫いてるな

トロワ｢僕達は最強のコンビなんです。
　性格は合いませんが2人揃えば不可能はありません。｣

そう言われても…

トロワ｢それにあなたがいるハニーくんを危ない賭けにはのらせません。
　僕とハニーくんを信じてください。｣

うーん…

トロワ｢あんまりハニーくんに禁欲させるとまたやりますよ。
　下着泥棒。｣

…

A｢ハニー。せっかくの機会だからやってみなさい。｣

ハニー｢えっ！？｣

私の心変わりにハニーは驚いていた
3番の言葉がズシッと来たんだ

今日は着替えを覗かれたけど私は下着入れに鍵をかけた
下着の洗濯は自分でしてハニーに見せないように干している
ハニーとのコミュニケーションは相変わらずキス止まり
それ以上を求められるとそんな気が無くなるほど締め上げた

元看守の私がついていながら
ハニーを犯罪者にするなんて私のプライドが許さない！

ハニー｢トロワてめえAに何言ったんだ！｣

さすが3番
やることに抜かりない

あいつは昔から妙なとこだけ
核心を突いてくるようなとこがあるから怖い

ハニーはあまり賢くないから心配だけど
3番にならそんなハニーを任せられるかな

私は電話に夢中なハニーを残し作りかけの夕食の準備をした
器用なハニーには劣って申し訳ないんだけど…