【ナンバカ】短編恋愛集03 (ページ7)

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約束（続編3）01　-ハニー- ページ7

A｢ただいまー。｣

ハニー｢はあ！？
　何で出所してからもお前とつるまなきゃなんねぇんだよ！｣

仕事を終え家に帰るとハニーが電話に向かって大きな声で話していた

どうしたんだろう
相手は誰なんだろう

私は玄関で立ち尽くしていた

ハニー｢大体相性悪いてめえとなんか仕事出来るか！
　この変態が！｣

変態と電話してるのか…
　

ハニー｢バカじゃねえの！？
　俺はなあ、てめえと違って同棲してる可愛い彼女とよろしくやってんだわ！｣

私のこと…
正式にはまだ彼女じゃないんだけどね

ハニー｢てめえがAの名前気安く呼ぶな！バーカ！｣

もしかして…

ハニー｢はっ！羨ましいだろ！
　今日はAの白いやわ肌を包む黒だぜ！
　俺は見放題触り放題だ！泣いて悔しがれトロワ！｣

A｢ハニー！｣

私は玄関先から助走をつけてハニーに飛び蹴りをした
ハニーはソファーに突っ込んでいった

ハニー｢いってえ！…A！？｣

床に落ちたハニーのスマホを耳に当てた

トロワ｢ハニーくん？もしもし？大丈夫？｣

やっぱり相手はハニーの相棒3番のトロワだ

A｢今日の下着黒じゃないから！じゃあ！｣

取り急ぎ用件だけ伝えて電話を切った

A｢ハニー…。これはどう言うこと…？｣

ハニー｢ちがう！誤解だ！｣

A｢何が違うの…？｣

ハニー｢いや…。すいません！顔は殴らないでください！｣

頬に赤く手形をつけたハニーを床に正座させて事情を聞くことにした

ハニー｢トロワが…
　｢仕事探してるなら僕と一緒に会社立ち上げないか｣って…。｣

A｢はあ！？｣

こんな言い方したくないが出所したての囚人が
何をふざけたことぬかしているんだろう
社会を舐められては困る

ハニー｢｢君の力が欲しい｣って熱烈に言われたけど
　あいつと相性悪いから絶対ケンカばっかしちまうだろ？｣

A｢そうだね。｣

目に浮かぶわ

ハニー｢でも｢君となら絶対に素敵な商品を作れる｣って言って引かねえんだ。｣

商品…？
なにか作る仕事なのかな

A｢何の会社立ちあげるつもりなの？｣

ハニー｢女性専門のランジェリーブランド。｣

空いた口が塞がらなかった