【ナンバカ】短編恋愛集03 (ページ47)

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囚人達の逆襲09　-5舎編- ページ47

チィー｢さっき｢素直になるまで遊んであげる｣って言ったじゃん。
　これはお遊びさ。｣

私で遊んでるだけなんだね
クズ貫いてるな

チィー｢我慢しないで自分のためにも終わりにさせなよ。ほら。｣

またそんなとこ…
私はチィーの頬に触れ顔を引き寄せてキスをした

A｢チィーが欲しい…。｣

欲してしまった
もう戻れない
私もクズだ

猿門｢何やってんだお前らぁー！｣

声と共に主任が飛んできた
チィーと主任はソファーの後ろに消えていった

ドアから5舎の看守と囚人のみなさんが入ってきて…

ウパ｢Aさん体っ！｣

きゃー！
ほぼ全裸だ！

リャン｢これで隠してください！｣

脱ぎ捨てられていたシャツを渡してくれた

猪里｢お前…次は俺の相手しろよ。｣

最低

六力｢Aさんもっとマシな相手いたでしょう…。｣

ご最もで…

九力｢Aさんの頼みなら言ってくれれば全然…むしろ喜んで…。｣

次からはそうさせてもらいます…

八力｢満足はさせられないかもしれませんが
　 Aさんを思う気持ちなら誰にも負けません！｣

ありがとう…

法月｢もっと自分を大事にしましょうAさん…。｣

返す言葉もございません…

猿門｢お前南波の刑務官としてのプライドないのか。｣

主任の言葉が一番突き刺さって泣きそうになる

猿門｢こいつに本気の説教するからお前ら全員出て行け。｣

リャン｢きっとAさんは騙されたのです。
　 Aさんは悪くないです。｣

ごめんなさい
騙されてないんです
全部私の気持ちです
汚れた大人なんです

猿門｢お前らには感謝する。後は俺に任せてくれ。｣

ウパ「うちのクズがご迷惑をおかけしてすみませんAさん。」

リャン「どうかお手柔らかにお願いします猿門さん。」

多分この2人が主任達を解放したんだ
信じてよかった

それに比べて私は…

バタンとドアが閉まった
主任と2人残された看守室の空気は重すぎる

猿門｢A。｣

鋭い目付きで私を見た
背筋が凍った

猿門｢正直に言え。
　お前は71番の誘いに簡単に南波の刑務官としてのプライド
　捨てるほど男に飢えてたのか。｣

A｢はい…。｣

だって仕事忙しいんだもん
毎日へとへとで恋する余裕なんてなかったんだもん

猿門｢それなら早く言えよな。｣

意外にも主任は私を抱きしめた

猿門｢気づいてやれなくてすまなかった。
　全部俺のせいだ。
　上司として失格だよな…。｣