【ナンバカ】短編恋愛集03 (ページ38)

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囚人達の逆襲06　-3舎編- ページ38

ハニー｢Aさん！Aさん！｣

トロワ｢Aさんしっかりしてください！｣

目を開けると3番と82番が私の顔を心配そうに覗き込んでいた

トロワ｢よかった…！｣

3番は泣きそうな顔で私に頬ずりした

ハニー｢てめえAさんから離れろ！
　 Aさん心配しました…。｣

私のおでこにキスをする82番

トロワ｢ハニーくんずるい…。｣

ハニー｢うるせえ！｣

A｢頭痛いから静かにして…。｣

体がだるい…
頭ガンガンする…
すごい汗だし…

キジ｢あらっ。
　あんた達がうるさくするから起きちゃったじゃないのよ！｣

主任だ…
私のところに来るとおでこをピチッと叩いた
冷えピタだ

キジ｢あんたすごい熱出して倒れたのよ。｣

そうだったんだ…
高熱出してあんな夢を…

ダメだ
思い出すだけで余計熱上がりそう

キジ｢今日はゆっくり休みなさい。
　行くわよあんた達。｣

主任の声に立ち上がる2人
3番は名残惜しそうに私の手を握った

トロワ｢ごめんなさい。
　ずっとそばで看病していたいのですが…。｣

A｢大丈夫だよ。｣

ハニー｢早く元気になってくださいね。｣

A｢うん。ありがとね。｣

やっぱり何だかんだうちの子達は優しいな

ハニー｢元気になって…さっき見ていた夢のお話聞かせてくださいね…。｣

夢…？

トロワ｢上擦った甘い声あげて僕達を呼ぶなんて…。
　一体どんな素敵な夢を見てたんでしょうね…。｣

まさかさっきの声に出てたんじゃ…
3番の笑顔が意味ありげで嫌な予感…

82番が私に顔を近づけて耳元でささやいた

ハニー｢もしかして…欲求不満てやつですか…？｣

A｢えっ…。｣

まさか欲求不満だからあんな夢を…
恥ずかしい！

ハニー｢私でよかったら相談に乗りますよ。｣

なんて悪い顔をしているんだ82番！
そんなこと言えるか！

もう一度私の耳元に顔を近づけた

ハニー｢俺が解消してやろうかA…。｣

低い声でつぶやくと首筋を流れる汗をペロッと舐めた

A｢んっ…！｣

トロワ｢ふふっ、その声ですよ。｣

3番が笑いながら反対側の耳に顔を近づけた
笑う度に当たる吐息がくすぐったい

そして私の耳たぶを甘噛みした

A｢やだ…。｣

キジ「アンタたち何してるの！？早くしなさい！」

トロワ「はーい！今行きまーす！」

主任に返事をすると私に微笑みかける3番
手の甲にキスをして…

トロワ｢今度ゆっくり聞かせてくださいね…Aさん…。｣