先輩と同期と彼氏04 -双六一- ページ4
三鶴｢そしたら俺がAに告白してたわ。｣
声のトーンと喋り方を変えて言った
いつものみっちゃんじゃない
A｢みっちゃんまだ2杯目だよ？疲れてる？｣
あれ？
みっちゃんが動かない
空気が止まってる…
三鶴｢…もぉー！俺ちゃんのボケ潰さないでよぉー！｣
兎万兎｢つまんねーハジメとなんか付き合ってるから
笑いの腕鈍るんだよ！まったく！｣
しまった！
真面目か！
A｢ごめん！みっちゃんのせっかくのボケを！
恥ずかしい！｣
ビールをグビッと飲み干した
A｢すいません！生中おかわり！｣
三鶴｢いいねぇー！俺ちゃんもおかわり！｣
兎万兎｢でもまじで聞きてぇんだ。
あっちから告って来たにしても何でハジメなんだ？｣
私が正反対のハジメを選んだ理由…
A｢だって…うさぴょんとみっちゃんじゃ
私…お婆ちゃんになってもクレイジーじゃん。｣
兎万兎｢うぎゃぎゃ！クレイジーバアさん！｣
三鶴｢フゥー！それはそれでクールだ！｣
そんな未来も素敵だけどね
A｢現実的に考えるとさ。
私みたいなバカにはハジメみたいな
しっかり者じゃないとやっていけないんだよ。
つってもいつまで経っても結婚してくんないけどな！｣
ああ笑えない
｢幸せだからまっいっか｣とか言い聞かせていただけで私の本音は…
A｢結婚したい…。｣
涙がポロッと落っこちた
兎万兎｢A！？｣
三鶴｢あちゃー。大丈夫ぅ？｣
兎万兎｢よしよし。俺の胸で好きなだけ泣け！｣
うさぴょんが自分の胸に私の顔を引き寄せた
三鶴｢いい子いい子。Aちゃん元気だして！｣
A｢ありがとぉー！2人とも大好きー！｣
私はうさぴょんの胸にしがみつきみっちゃんに頭を撫でられて泣いた
ファンキーでクレイジーで最高にぶっ飛んでいる2人だけど
ちゃんと優しい心があることを私は知っている
だから大好きなんだ
かけがえの無い大切な先輩と同期
兎万兎｢ハジメなんかやめて俺にしろよ。
俺ならお前を泣かせることなんか絶対しねぇ。｣
うさぴょんにぎゅっとされた
三鶴｢うさちゃんそれはずるいよぉ。
Aちゃんが俺ちゃん選んでくれたら
一生笑わせてあげられるのになぁ。｣
みっちゃんに頭をポンポンされた
2人の優しさにつっこんであげられる余裕は今の私にはないみたい…
兎万兎｢Aが望むなら今すぐにでも結婚してやるぜ。｣
｢みーつけた。｣
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作者名：溺愛アリス | 作成日時：2017年5月18日 0時
