囚人達の逆襲03 -4舎編- ページ30
犬士郎「A大丈夫か?」
主任が私の頬を撫でてくれた
優しい顔をして
A「大丈夫です。ありがとうございます。」
私が笑うと釣られるように主任も笑顔になる
素敵な顔で笑うんだなこの人
犬士郎「私がいるのだ。安心しろ。」
次は頭を撫でてくれた
すごい嬉しい…
胸がドキドキする
恋してるみたい…
仁志「主任のくせに何してるんですか!」
ひとちゃんのタックルで主任は吹っ飛び鉄格子にぶち当たった
痛そう…
仁志「Aちゃん。」
ひとちゃんは私を抱きしめた
仁志「Aちゃんにあんな顔させるなんて許せない。」
あんな顔ってどんな顔してたんだ私
仁志「むぅー!全然ドキドキしてくれないんだね。
僕だって男なのに。」
私の胸に手を当てた
えっ…セクハラされてる…
ひとちゃんはニヤリと笑って私にキスをした
仁志「やっとドキドキしてくれた。」
ちょっと…
何してんの…
犬士郎「貴様ァ!」
仁志「文句あるなら同じことしてみればいいじゃないですかぁ!
できないからって僻まないでください!」
2人のケンカを聞き流しながらボーゼンとした
あのひとちゃんがセクハラ…
あのひとちゃんがキス…
あれ?男であってるよね?
女装子って設定であってるよね?
すると服をグイグイと引っ張られた
足元には634番がいた
ムサシ「どうなってるの?」
634番…私のお悩み聞いてくれますか…?
ムサシ「なるほどねぇ…。」
真剣に聞いてくれて嬉しい…
優しくていい子だな
人は外見によらないね
ムサシ「知ってる?
人間は命の危険にさらされると
自分の子孫を残そうとする本能が備わってるんだって。」
さすが秀才
難しい話された
ムサシ「それが2人にも当てはまるんじゃない?」
A「えっ…。」
ごめんさっぱりわからない
ムサシ「こんなとこに閉じ込められた危機的状況で
子孫繁栄と言う人類の目的を果たすために
Aちゃんに口説き始めたってこと。」
えっ!
A「それはつまり…私と…いか…いかがわしい行為を…しよう…と…。」
ムサシ「本能がね。」
きゃー!このどすけべ!
そんな可愛い顔して野獣だな!
恐ろしい!
主任もスカした顔してとんだ狼男だな!
騙されるとこだった!
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作者名:溺愛アリス | 作成日時:2017年5月18日 0時