【ナンバカ】短編恋愛集03 (ページ22)

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囚人達の逆襲05　-13舎編- ページ22

ウノ｢Aダンレボやろうぜ！｣

ジューゴ｢Aなんか楽しいの教えろ。｣

ロック｢俺とパンチングマシーンやろうぜ！｣

ニコ｢Aちゃんワニワニパニックやろうよー！｣

A｢順番にね！そこケンカすんな！｣

順番に遊んでやり最後はUFOキャッチャーをしていた

ニコ｢Aちゃん。｣

A｢ん？｣

25番が私に耳打ちした

ニコ｢Aちゃんとプリクラ撮りたいな。｣

えー…
私こんな格好なんですけど…

気持ちが顔に出ていたようで25番が目をうるうるさせていた

ニコ｢お願いAちゃん！
　今日の思い出を残しておきたいの！｣

ずっと｢着てみたい｣って言ってた看守服を着れたんだもんね
しょうがないか

A｢いいよ。｣

ニコ｢やったー！ありがとー！｣

25番に腕を引っ張られプリ機の中に入った

ニコ｢Aちゃんいつもありがとね。｣

設定しながら25番が言った

ニコ｢いつも僕らの我が儘聞いてくれてさ。｣

A｢仕事だからね。｣

ニコ｢それだけじゃないよ。
　 Aちゃんの優しさは僕らにはわかってるよ。
　ほら笑って！｣

カシャ

柄にもなく優しい顔をしている私
25番の言葉が嬉しかったんだ

ニコ｢最後だよ！もっとこっち寄って！｣

私は25番に引っ張られた
その瞬間頬に柔らかいものが当たった

カシャ

ニコ｢僕からのお礼だよ。｣

少し頬を赤らめて笑っていた
モニターにはアホみたいな顔の私とそんな私にキスをする25番がいた

ニコ｢いきなりごめんね。｣

A｢びっくりした…。｣

お礼のキスか
かわいいなぁ

A｢デコりに行こう。｣

私が撮影ブースから出ようとすると手首を掴まれた

ニコ｢待って。｣

振り返ると25番が私を抱きしめた

ニコ｢行きたくないなぁ…。
　やっと2人になれたのに…。｣

ガキのくせにこんなこと言うなんて…
25番相手にドキドキするなんて…

私の唇に触れた後にそっとキスをした

ニコ｢Aちゃん…僕のこともちゃんと
　男の子として見てくれなきゃやだよ。｣

わあ

ニコ｢これで少しは意識してもらえたかな。｣

情けないことにしちゃってます
デコりたいのだが…全然手が動かない…

ジューゴ｢あ！いたぞ！｣

あの3人に見つかってしまった

ロック｢ニコだけプリクラとかズリいぞ！｣

ウノ｢何キスなんかしちゃってんの！？｣

ニコ｢えへへ！ウノくんになんて負けないんだから！｣

またケンカ始めた…
うるさいから離れよう