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流石に見学するだけしてさっさと帰るのはダメだろうなと思って、色々手伝った。ボール磨きとか体育館のモップがけとか。烏滸がましいかなとは思ったけど、何もしないまま帰って悪印象を持たれるよりはマシである。ただの自己満足ではあるけれども。
「それはこっちな」
「あ、すみません」
「ええよ。手伝ってもらえるだけありがたいわ」
今私は北さんと一緒にゼッケンを片付けているところである。色ごとに揃えて畳んでいたのだが、そのまま洗濯機に突っ込むらしい。北さんが洗濯カゴを出してきてくれた。
片付けも掃除もとっても手際が良いものだから、思わずお母さんと呼んでしまいそうになる。
「北さんすみません、このネットたちは･･･」
「持ってきてくれたんか、おおきに。あっちの棚の上に箱あるはずやから、それに入れとって」
「はーい」
あっち、と指を指された方を見ると赤いプラスチック製の箱が棚の上にあった。ジャンプすれば届くかなと思ったが甘かった。予想以上に手が伸びずに苦戦する。
痺れを切らして大人しく踏み台を使おうと運んでいると、地響き────これは足音なのだろうか────が聞こえた。でも何となく察しはついてる。
「助け呼ばんかい！」
「ええ･･･今から踏み台使うのに？」
「その前に頼れ言うとんねん」
先刻までギャラリーの窓を反対側の治くんと競争しながら閉めていた侑くんだ。せっかく汗を拭いてあげたのにまた汗だくになっていた。
ほい、と私が届かなかった棚の上からあっさり箱を降ろしてくれた。ぽすんとネットを入れるとまた上へ戻してくれる。後ろの方で北さんの謝る声が聞こえた。
「すまんAさん、うっかり男基準で考えてしもて。女子は届かんかったよな」
「いえ！大丈夫です。侑くんが助けてくれたので」
「せやな、俺がおらんかったら確実に頭にたんこぶ出来てたで」
「･･･踏み台持ってきてましたけど」
「踏み台でも足らん」
「足りる！」
「足らん！」
喧し。北さんの一言で私と侑くんの小競り合いはピタリと止む。その様子を見て北さんが同じ調子でぽつりと続けた。
「自分らほんま仲良えな」
「それは認めます」
「俺もそう思います」
ほぼ同時に口を開いたおかげで思わず顔を見合わせてしまった。ハモったな、と侑くん。なんとなくイェーイ！とノリでハイタッチ。ほな終わったから帰ろか、と手招きする北さんの後ろを二人でついて行った。
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シノメ(プロフ) - REOさん» 本当ですか！？ありがとうございます！（；；）侑くん格好良いですよね...おかげで妄想が進みます（笑）先刻二部を公開しましたので、是非ご覧下さい！ (2019年9月21日 16時) (
レス) id: 56e895e066 (このIDを非表示/違反報告)
REO - すみません、めっちゃおもしろいです！あと侑がイケメンです！続きまってます！ (2019年9月20日 18時) (レス) id: ae6187a256 (このIDを非表示/違反報告)
シノメ(プロフ) - 來さん» 嬉しいです！ありがとうございます...！おそらく二部公開は今週末になりそうです！長い間お待たせして申し訳ありませんが、もう少し待っていてくださいね！ (2019年9月17日 17時) (レス) id: 56e895e066 (このIDを非表示/違反報告)
來(プロフ) - キャラクターが可愛い！！もうそれしか言えないです。夢主ちゃんも人間味があってとても素敵でした！二部も楽しみにしています、頑張ってください！！ (2019年9月15日 22時) (レス) id: 5f382bf3f2 (このIDを非表示/違反報告)
シノメ(プロフ) - 神夜神美さん» ありがとうございます…！評価をしてくださるだけでもとっても嬉しいです！更新を頑張る糧になりました！完結まで頑張ります！ (2019年9月9日 19時) (レス) id: 56e895e066 (このIDを非表示/違反報告)
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