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「何をしとんのや侑」
「ちゃいますって北さん！」
「これやからツムは」
「サムは黙っとれ！」
体育館の裏通路。
今現在、私は北さんの後ろに匿われている。
目の前には仁王立ちの北さんとダルそうな治くん。
と、二人に向かって正座をしている侑くん。
事の始まりはそう、６時間目のことである。
ついつい船を漕いでしまったのだ。１時間目から５時間目までだいぶ頑張ったから。寝てもええんやで、俺が起こしたるからな、っていう悪魔の囁きを騙し騙し耐えてはいたんだけど。その時間が古文の時間だったのが運の尽きだった。
先生の音読を子守唄に、うっかり夢の世界に沈んでしまったのである。
五段活用だとか上一段活用だとかシク活用だとか、それらしく頭に古典用語を巡らせてはいたのだけども。ゆっくりふわふわした世界に吸い込まれていってしまった。
が、問題は次なのだ。
「寝てる女子の耳に息かける変態がどこにおるん」
「せやから北さあん･･･！」
「何や」
この前のお返しと言わんばかりか、耳に衝撃。そう、息を吹きかけられたのだ。耳に。もちろん当然のように私は飛び上がってしまった。
その後はもうお察しである。
一生懸命言い繕ってその場を収めて、恨みがましく隣を睨めば涙を浮かべて大爆笑をしている侑くん。
耳フー事件のお返しはしっかりされたはずだ。
こんなんじゃフェアじゃない！ずるい！
というわけで。
「Aちゃんも何か言ったって･･･」
「私は今回被害者だも〜ん」
「ええ性格しとるやないかコラ」
北さんを召喚したわけである。
実は私もかなり正論パンチをくらったあとだったりするのだけど、格好付かないのでこの際その話は省く。北さんによれば「始まりはAさんやけど」とのことである。それに次いで「早く寝れば良かっただけのことちゃう？」。
一歩間違えれば二人揃っての正座だったかもな、とか考えていたら。
「どう考えたってAちゃんも正座せなあかんやろ！」
「ちょっと！巻き込まないでよ！」
北さんの後ろにまで侑くんの長い腕がのびてきた。やだやだと逃げる間もなく、ずるりと腕を引かれて侑くんの隣へ。半泣きで大人しく正座をするハメに。変な予想なんてするんじゃなかった。
仁王立ちの北さんってこんなに迫力あるんだ。
ずん、と佇む北さんを前に私も侑くんも為す術なし。
観念してお互いにごめんなさいをしたあと、解散となった。
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シノメ(プロフ) - REOさん» 本当ですか！？ありがとうございます！（；；）侑くん格好良いですよね...おかげで妄想が進みます（笑）先刻二部を公開しましたので、是非ご覧下さい！ (2019年9月21日 16時) (
レス) id: 56e895e066 (このIDを非表示/違反報告)
REO - すみません、めっちゃおもしろいです！あと侑がイケメンです！続きまってます！ (2019年9月20日 18時) (レス) id: ae6187a256 (このIDを非表示/違反報告)
シノメ(プロフ) - 來さん» 嬉しいです！ありがとうございます...！おそらく二部公開は今週末になりそうです！長い間お待たせして申し訳ありませんが、もう少し待っていてくださいね！ (2019年9月17日 17時) (レス) id: 56e895e066 (このIDを非表示/違反報告)
來(プロフ) - キャラクターが可愛い！！もうそれしか言えないです。夢主ちゃんも人間味があってとても素敵でした！二部も楽しみにしています、頑張ってください！！ (2019年9月15日 22時) (レス) id: 5f382bf3f2 (このIDを非表示/違反報告)
シノメ(プロフ) - 神夜神美さん» ありがとうございます…！評価をしてくださるだけでもとっても嬉しいです！更新を頑張る糧になりました！完結まで頑張ります！ (2019年9月9日 19時) (レス) id: 56e895e066 (このIDを非表示/違反報告)
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