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「あんた猫好きなの?」
仔猫を離せないでいるわたしにユンさんが聞いた。
『どうなんでしょう... 』
素直にかわいいと思う。
だけど、自称する程の猫好きなわけでもない。
ただ、今はかわいいとか好きだとかそんなんじゃなくて、せめて体温で温めてあげたかった。
「泊まるか?」
『え?』
「変な意味じゃねーよ。勘違いすんなよ。
そいつといてやりたいんだろ?」
変な風に思ってなんて...
ただ、この子を引き取ってくれて、わたしまで気にかけてもらって... 何でそこまでしてくれるのかと、驚いていただけで。
『いいん でしょうか? 』
「心配なんだろ? 家族とか、連絡はしろよ?
俺は、あっちの部屋行くから。
あと着替えいるよな? 楽な服出すわ。」
ユンさんは心なしか早口でそう言うと、本当に着替えを用意してくれて、ソファーに毛布まで置いてくれた。
『良い人に拾ってもらったね。』
この子をあっためているのか、本当はあっためてもらっているのだろうか。
人様の家だとゆうのに、心地よい温もりに、すぐに目蓋は閉じていった。
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sayu_(プロフ) - 22.2.22 次のページへの送りボタンの表示がおかしくなっていため修正させていただきました。 (2022年2月22日 18時) (レス) @page1 id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - 読んでくれた方。お気に入り、評価してくれた方。ありがとうございます! (2021年4月17日 5時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sayu_ | 作成日時:2021年4月16日 21時