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「ヌナ、 なんか手伝う？」
月に一度だけ取れる日曜日のお休み。
ジョングクは朝からたくさんのお菓子を抱えてやってきた。
『大丈夫だよ。ジョングクはゆっくりしてて。』
布団を干したり、靴を洗ったり、休みの日じゃないとできないことがあるから、ジョングクには悪いなと思いながら家事に勤しんだ。
ジョングクは結局ずっと後をついてきて、二人でしたら早く終わるよって手伝ってくれた。
面倒なことさえも二人ですると楽しかった。
『もうお昼だね。おなか空いたでしょ？』
「そんなのいいんだけどさ、ヌナって昔から
ずっと動いてるよね。
昼は俺がなんか作るよ。」
わたしがキッチンに行こうとしたら、休んでてって阻まれて...
さすがにこの大きな身体には勝てなくて、その言葉に甘えた。
「夜は何にする？ 」
『ふふっ、今お昼食べたとこなのに。』
お昼を食べ終えて二人でスーパーへ買い出しに行って。
怪しくなってきた空模様に慌てて家に帰って、干していた洗濯物と布団を取り込んで。
「ははっ。ほんと、楽しいと時間ってすぐに経つ
よね。」
『そうだね。
ジョングクと居ると1日あっとゆう間だった｡』
幸せな時間はそうじゃないときの何倍も短く感じる。
「ヌナ... もう何も心配しないで。
ずっと一緒に居られるから。」
『っ... 』
その言葉を素直に受け入れることができない
臆病なわたしは言葉を詰まらせる。
「ほんとしつこいな... ちょっと出てくるね。」
静かな部屋に響いた電話のバイブ音が
まるで、目を覚ませと言っているようだった。
「ごめんね。大学の先輩が飲みに行こうって
しつこくてさ。ちゃんと断ったから。
そいつ酒癖悪いからやなんだ。」
『ジョングク... そっか。
じゃあ、そろそろ夕飯作るね。』
今日、何度もかかってきていた電話。
無造作に置かれたジョングクのスマホの画面に
表示された " ヒョン " の文字。
「ヌナ。俺はヌナと居ること以上に幸せなことな
んてないから。」
見えないフリをすれば、知らないフリをすれば
このままジョングクと居られるんだろうか。
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第二章へ...
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sayu_(プロフ) - 22.2.22 次のページへの送りボタンの表示がおかしくなっていため修正させていただきました。 (2022年2月22日 18時) (
レス) @page1 id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - 読んでくれた方。お気に入り、評価してくれた方。ありがとうございます！ (2021年4月17日 5時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sayu_ | 作成日時：2021年4月16日 21時
