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「母さん入院することになったよ。
着替えを取りに戻った。

ジョングク、テヒョン。少し、話そうか?」


そう言って、父さんは話し始めた。




「父さんと母さん、そしてリラちゃんのお母さ
んの話だ。

三人は同い年でな、この街で育ったんだ... 」


父さんの話しは理解できないことばかりだった。



母さんの親、つまり俺の爺さんと婆さん。
二人の躾は厳しいでは済まされないほどだった。
そのせいで母さんは心を病んでしまった。


そんな母さんを、父さんとヌナのお母さんは支えた。


父さんはずっと、ヌナのお母さんに幼馴染み以上の気持ちを抱いていた。



「それに母さんは気がついたんだろう。頼りに
していた二人が自分から離れてしまうんじゃな
いかとひどく怯えるようになって...
病気も悪くなる一方だった。

そんな母さんを見てミカは、父さんに、母さん
を支えてあげてとこの街を去ったんだ。」


ヌナのお母さんも...? 母さんのせいで...?


「母さんは... 父さんも、よく平気でいられたね。」

「ジョングク、待ちなさい、」


父さんの手を振り払って、家を出た。




ヌナとよく遊んだ公園のブランコに乗って、頭の中を整理していた。


息子なら、母さんの辛い過去を理解するべきだろう。



だけど俺の頭の中は嫌悪感でいっぱいだ。


" 犠牲になったのはヌナのお母さんだ。
ヌナなんだ。 "



優しい人達を追いやって、あの人たちは笑ってた。




俺は... あんなにヌナを見ていた。

ヌナのことは自分が一番わかってると思ってた。



だけどヌナがいなくなるまで、何も気づけなかった。


引き止めることさえできなかった。


「... ヌナ 」


何もできなかった自分に、何も言わずに消えたヌナに、虚しさだけが心を埋め尽くしていた。





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sayu_(プロフ) - 22.2.22 次のページへの送りボタンの表示がおかしくなっていため修正させていただきました。 (2022年2月22日 18時) (レス) @page1 id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - 読んでくれた方。お気に入り、評価してくれた方。ありがとうございます! (2021年4月17日 5時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sayu_ | 作成日時:2021年4月16日 21時

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