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:31 _JK ページ31





目を開けると、ロッカーの前に立ってた。



" え? 俺何してたっけ? "


ぼーっとして思考が働かない。



『ジョングク、お待たせ。
おばさんの好きなかすみ草買って行こう。』



ああ... そうだ。
母さんが体調を崩して、入院したんだった。


ヌナがまるで自分の母親のことみたいに心配してるから、学校が終わったら一緒にお見舞いへ行くことにしたんだ。


「うん。喜ぶよ。」


俺も知らなかったのに、母さんのすきな花を覚えてたヌナ。


" 母さんとヌナは仲の良い嫁姑になるんだろな "
なんて妄想をしながら病院に向かった。





「あら、ジョングク、リラちゃん。
来てくれたのね。
まあ!綺麗な霞草!持って来てくれたのね。」


思ったよりも調子の良さそうな母さんを見て、
ヌナは、心底安心したようだった。



「ジョングク、お母さん温かいお茶が飲みたいわ。
淹れてきてくれない?」


ヌナが行くと言ったけど、母さんにジョングクの方が勝手が分かるからと言われて一人病室を出た。


病室を出てすぐ、お茶っ葉を忘れたことに気がついて引き返すと閉め方が甘かったのか少しドアが開いてて、母さんの声が聞こえてきた。


「ジョングクが戻って来ちゃう前に聞きたいこと
があるの。」


自分の名前が出て、ドキッとして。
どんな話なのかと、つい盗み聞きしてしまった。


「最近ね、テヒョンとジョングクの様子がおか
しいの。
ほんとに仲のいい兄弟だったのに...
何か知らないかしら?」



付き合ってるの? だとか、ジョングクが好き?
だとかそんな内容かと期待していたのに。

予想がハズレてがっかりしてると、信じられない言葉が聞こえた。



「あなたのせいよね?」


冷たい声で、そう言ったのは間違いなく母さんで、


『っ... ごめんなさい。』


なんでヌナは謝っているのか、


理解ができなくて。




後ろから夕食を持ってきた看護師さんと共に、
病室に入った。


「もう夕食時なのね。二人共ありがとう。
さあ帰りなさい。」



いつもどうりの笑顔で、俺とヌナにそう言った
母さん。



俺は... 何も聞かなかったふりをすることしかできなかった。




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sayu_(プロフ) - 22.2.22 次のページへの送りボタンの表示がおかしくなっていため修正させていただきました。 (2022年2月22日 18時) (レス) @page1 id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - 読んでくれた方。お気に入り、評価してくれた方。ありがとうございます! (2021年4月17日 5時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sayu_ | 作成日時:2021年4月16日 21時

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