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「診察中一度目を覚まされましたし、おそらく過
労などによるストレスや疲労によるもので一過
性のものだと思いますが、念のためもう少し詳
しい検査もしたいので入院して頂くことになり
ます。｣
病院での処置の後、先生からの話を聞いて病室へ移動した。
『ジョングク。ごめんね... 』
救急車でも、先生に何を聞かれても、ひとつも答えられなかった。
アレルギー、疾患、服用している薬の有無。
三年前ならきっと知っていたはずのことが、今は何もわからない。
わたしが知っているのは 、
" 高校一年生までのジョングク " なんだ。
こんなに大きくなったジョングクが倒れるなんて、どれだけ無理な生活をしていたんだろう。
自分の薄情さに嫌気が差した。
あの日、もう少し話を聞いていれば...
もっとジョングクのことをちゃんと見ていれば...
気づけたかもしれないのに。
こうなる事を防ぐことだってできたのかも。
『ヌナは... 本当にひどいよね。』
なによりも許せないのは、あの瞬間頭に浮かんだのがジョングクじゃなかったからだ。
更衣室から飛び出したとき、
" ユンギさん " そう思ったんだ。
「20時以降、ご家族以外の付き添いはできませ
んので。」
『はい。明日、また来ます。』
家族でもないわたしは、付き添うこともできない。 おじさんに連絡したくて、ジョングクの携帯を見たけれど、ロックがかかっていてできなかった。
『ごめんね。また明日来るからね。』
ジョングクをひとり、この病室に残していくのがすごく怖くて、やるせなかった。
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sayu_(プロフ) - 22.2.22 次のページへの送りボタンの表示がおかしくなっていため修正させていただきました。 (2022年2月22日 18時) (
レス) @page1 id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - 読んでくれた方。お気に入り、評価してくれた方。ありがとうございます！ (2021年4月17日 5時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sayu_ | 作成日時：2021年4月16日 21時
