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「アメリカーノ、アイスで。」
バス停でリラを掻っ攫われたのが4日前。
" あれ誰? リラにとってどんなやつ? "
" なんで、受け止めたりしたんだ? "
聞きたいことは山ほどあるのに、
どの立ち位置で聞くんだよって... 。
ホントに大丈夫だったのかそれだけでも聞こうかとおとといカフェに来たけど、リラはいなかった。
「お待たせしました!
アイスアメリカーノですっ!」
今日も、研修中って名札をつけたやたらと元気のいい店員からコーヒーを受け取った。
「あの、クォン リラさんって...
いや、やっぱいいです。」
ここでリラは休みかなんて聞いても、リラ狙いの客とでも思われて不審がられるだけだろ。
番号もカトクもなんも知らない。
ここに来るしか、家に来てくれるのを待つしか、
何の手段もないなんて。
スマホをいじりながら1時間は粘ってみたけど、リラは来ない。
やっぱり何かあったのか... それとも体調でも崩したんだろうか。
なあ。もう、いいだろう?
俺たち、同じもん食って、同じ家で寝て、おんなじもんを大事にして。
そうやって、 近づいてっただろ。
何かあったんなら、俺を頼ってくれないか。
頭に浮かぶのは、おまえの物哀しい瞳で...
おまえをそうさせた背景が何であれ、あたらしいもんで満たしてやりたいんだ。
だから、俺の見えるところにいろよ。
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sayu_(プロフ) - 22.2.22 次のページへの送りボタンの表示がおかしくなっていため修正させていただきました。 (2022年2月22日 18時) (レス) @page1 id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - 読んでくれた方。お気に入り、評価してくれた方。ありがとうございます! (2021年4月17日 5時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sayu_ | 作成日時:2021年4月16日 21時