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越して来ないかと言われてから、ユンギさんのところへは行けなくなってしまった。
ユンギさんもまた、カフェに来なくなった｡
仔猫のことは無責任だって思うけれど...
越してこいとまで言わせてしまうほど心配をかけてしまったことがすごく申し訳なくて、罪悪感でいっぱいになってしまう。
やさしいあの人は、あの仔猫のようにわたしを放って置けなかったんだろう。
まともに笑うこともできないわたしを。
カフェにも来ないとゆうことは、やっぱり一緒に暮らすなんて無理だって考え直してくれたのかな？
そうだと、いい。
もうわたしのことで、誰かに不快な思いをさせたくない｡
これで、いいんだ。
『いらっしゃいま、せ... 』
「名前、決めてやったか？」
ついさっきまで、これでいいと思ってたのに。
ユンギさんの顔を見て、バカみたいにほっとしている自分がいた。
『ユンギさん...
ユンギさんがが決めてあげた方が、あの子も喜
びますよ。』
そうだ... " よく行くカフェの店員とお客様 " に戻ったほうがいいんだ。
「あー、俺のせいだよな...
あんなこと言っちまったから。 悪かったよ。
嫌ならそう言えよ...
だけど、アイツはお前を待ってると思う。」
気不味そうに謝るユンギさんに申し訳なくって
『ユンギさんが謝ることなんてありません。
無責任ですよね、分かってます。
でもこれ以上ご迷惑をかけられません... 』
そう伝えると、
「あぁー... 」
『ユンギさんっ？』
突然、ユンギさんが目の前からいなくなった...
「よかった... 嫌われたかと思った... 」
慌ててホールに出ると、そこにはしゃがみこんだユンギさんが頭を抱えていた。
『嫌う なんて、感謝しかないです...
ほんとに。』
「本当かよ？ じゃあさ、
飯作って。 リラの飯、好きなんだ｡」
またそうやって笑いかけてくれるから...
ほんとは、どこかでわかっていたんだと思う。
何度、自分に言い聞かせてみても、
わたしにはこの人の優しさを、
避けることなどできないのだと。
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sayu_(プロフ) - 22.2.22 次のページへの送りボタンの表示がおかしくなっていため修正させていただきました。 (2022年2月22日 18時) (
レス) @page1 id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - 読んでくれた方。お気に入り、評価してくれた方。ありがとうございます！ (2021年4月17日 5時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sayu_ | 作成日時：2021年4月16日 21時
