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「おっ。はいはいー。」
インターホンの音が鳴った。
小走りで玄関へ向かってた。
「おつかれさん。」
『お邪魔していいでしょうか?』
首を伸ばして、猫の寝床が気になって仕方ないって様子なのに、俺の了解を待ってる。
「変わらずだよ。まあ、上がれば。」
そう言うと、一目散に猫の元へ。
『 ... ただいま、って人のお家で変だよね?
もう少しだけ待っててね。』
そんで今度は俺に、
『夕食は食べましたか?』
「あー、まだだけど、出前とる?」
『あの、急いで作ったのであれなんですけど...
よかったら... あ、でも出前の方がいいかもし
れません。』
かばん抱えて、あの... でも... って言ってる。
「作ってくれたんだろ? もらうよ。」
『は、はい。少しキッチンお借りしても大丈夫で
しょうか?』
キッチンに案内して、リビングで待ってたら
いい匂いがして、腹が鳴った。
『こんなものですいません... 』
出てきたのは、予想してなかったクッパで...
一口食ったら、なんか、やさしい味がした。
『ごちそうさん。』
残してないから、美味かったって伝わるよな?
「なあ、お互い、名前も知らねーよな?
俺は、ミン ユンギ。いちよう93年生。」
『え、ミン...さん ユンギ さん...
あ、わたしはクォン リラ95年生、です。』
なんだか変な間があったな。と思ったら、
「そんな珍しい名前でもないだろ?
二個下か、リラね。」
『いえ... 食堂のおばさんが言ってたのを聞いて
勝手にユンさんて、その...苗字だと...
ミ、ミンさんですか。そうですか... 。 」
コイツ... 笑わせんなぁ。
『そんなに、笑わなくても... 』
「ククっ... 悪い。 ちょっと、ツボ入った。」
コイツと居るとなんだか俺は、
ガキに戻ったみたいになるなぁ。
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sayu_(プロフ) - 22.2.22 次のページへの送りボタンの表示がおかしくなっていため修正させていただきました。 (2022年2月22日 18時) (レス) @page1 id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - 読んでくれた方。お気に入り、評価してくれた方。ありがとうございます! (2021年4月17日 5時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sayu_ | 作成日時:2021年4月16日 21時