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「母さん、少し休んだら？」
ジョングクは市外の大学を選んで、家を出た。
母さんは寂しさからか、よくため息をついてた｡
「テヒョン。ジョングクは家族と離れて平気かし
ら？ まだまだ子供だと思っていたのに。」
" ジョングクは､子供で居られなくなったんだよ｡"
その言葉を、飲み込んだ。
「テヒョン？」
「ジョングクなら大丈夫だよ。」
" 大丈夫 " その言葉を何度、口にしただろう。
時には､自分に言い聞かせるように。
時には､そうであって欲しいと願うような思いで｡
ここから動けない僕とは違い、ジョングクは進んで行くんだ。
" ヌナー！ ヒョン！ 置いてかないでよー。"
すっかり逆になっちゃった。
今なら、あの頃のジョングクの気持ちがわかるような気がするよ。
" 置いてかないで。"
ただ僕は、あの頃のジョングクみたいに素直な子供のように泣くことも、置いてかないでって言葉にする事もできない｡
「テヒョンは、ずっとここにいてくれるもの。
そうでしょ？ ね？」
母さん...
僕は、ここに居るよ。
僕には、
誰にも見せないようにひっそりと、
ただ、心の奥で思い出に縋ることしかできない。
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sayu_(プロフ) - 22.2.22 次のページへの送りボタンの表示がおかしくなっていため修正させていただきました。 (2022年2月22日 18時) (
レス) @page1 id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - 読んでくれた方。お気に入り、評価してくれた方。ありがとうございます！ (2021年4月17日 5時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sayu_ | 作成日時：2021年4月16日 21時
