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以前、助けて頂いた オ スヨン と言います。
あの日、妊娠中で検診に行った帰り少しふらつ
いたので目の前にあったこのお店に入りました。
気がついたときにはもう遅く、悪阻のせいでコーヒーの匂いに気分が悪くなってしまいました。
お店を汚してしまったこと、それを人に見られたこと、治らない吐き気。
あの時、とても恥ずかしくて、怖くて。
そんな時に自分が汚れることも気にせず背中を
摩ってくれた貴方。
貴方の手に、貴方がかけてくれた言葉に、
本当に安心して、とてもありがたかったです。
早産になりなかなかお礼に伺えず、ごめんなさい。
小さく生まれてしまった娘でしたが、今はスクスクと育ち母子共に元気に過ごしています。
娘には貴方のような素敵な女性に育ってほしいと思います。
本当に本当に、
ありがとうございました。
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「お前がしてきたこと、少なくともして貰った
方は偽善だなんて思ってないだろ。」
ユンギさんは、ここに書かれている事が全部わかってるみたいに言った。
「お前にどんな過去があったのか、どんな人間と
関わって生きてきたのか俺は何も知らない。
だから、何でそんなに自分を肯定してやれない
のかわからない。
だけど、人に手を差し伸べられるお前は
何より大事なもんを持ってんだよ。」
あのとき何もしなければ、あの人はもっと体調を崩してしまったかも。
例え偽善だったとしても、あの人の力になれたのならそうしてよかったのかもしれない。
赤ちゃんを育てるのにきっと大変だと思うのに、わざわざここまで足を運んでお礼を伝えてくれた。
こんなわたしに、" ありがとう " と言ってくれた｡
『わたしの方ですね。救われたのは。』
「俺は、リラのそうゆうとこ素直に格好いいと
思う。だから胸張ってろ。」
この人はいつもそうだった。
話しているとひどく安心して。
居心地が良くて。
臆病なわたしが前を向けるように導いてくれた｡
「そんなお前を、好きになったんだ。」
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作者名：sayu_ | 作成日時：2021年10月12日 3時
