38：you ページ38
- your side -
ジミンが賛成してくれて、心置きなくパンフレ
ットの制作に参加できた。
ジミンが心配していたようなことは何もなく、
いい人たちばかりで、とても充実した時間を過
ごした。
順調にパンフレットの制作は進み、佳境を迎え
ていた。
「リラ先輩。」
「リラ先輩のインタビューのページにどれがい
いか、二人で候補を選んでって言われたんで
す｡｣
『そう。じゃあ見せてもらえる？』
あれから、ジョングクくんとは会っても話すこ
とはなかったから、お互い気まずくて、二人の
間にはぎこちない空気が流れる。
『わぁ... 』
「す、すいません。気に入らない ですよね。」
そんなことない。
どれもすごく素敵に撮ってくれてる。
写真の中のわたしは自分で言うのもおかしいか
もしれないけど、生き生きとして、人からこん
な風に見えてるんだと思うと、すごくうれしか
った。
『どれもわたしじゃないみたい。
何割増しだろ？
すごいねー！ ジョングクくん！』
「... 」
しまった。調子に乗ってしまった。
ジョングクくんが眉を下げて困ったような顔し
てる。
｢...ここに映ってる先輩が、
僕の好きな先輩です。」
あんな態度を取ったのに、ジョングクくんは本
当に優しい。
今日の彼は、とても穏やかな表情で、不思議と
私の心まで暖かくなった。
こんなわたしを、まだ先輩と慕ってくれるんだ
ね。
『 ありがとう。』
少し照れくさくて、保存された画像をスクロー
ルした。
『... 』
オレンジ色に光る夕陽。
暗闇に輝く月や星たち。
たくさんの空。
どこで撮ったんだろう。
『すごく綺麗だね。どこだろう...
あっ、ごめんなさい。勝手に見ちゃって。』
「全部、その辺ですよ。」
『えっ？！ すごいねっ！
この辺でこんな写真が撮れるん だ ...』
あまりにも素敵な写真たちに夢中になって、
気がつけばジョングクくんとの距離がほとんど
なくなっていた。
「あ、ありがとうございます。 嬉しいです。」
『いえいえ。 良い お手前で。』
...
...
『ぷっ... 』
「ふっ。」
近すぎる距離にお互いが頬を真っ赤にして、
しどろもどろになって､おかしくなって
二人して吹き出した。
『もー。 おかしーね。
まだあるでしょ？ 見せて見せて。』
．
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sayu_(プロフ) - hirotdmさん» hirotdmさん、素敵なコメントありがとうございます！作者、とても嬉しいです！微力ながら少しでもいいお話になるよう頑張りますね。 (2020年9月22日 19時) (
レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - ありがとうございました。 (2020年5月31日 21時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - お気に入りに登録、ありがとうございます！ (2020年5月10日 1時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - たくさんの方に読んで頂けてほんとに嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2020年4月2日 20時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sayu_ | 作成日時：2020年1月30日 16時
