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「リラ帰ろう。」
『 うん。』
大学を出て、となりを歩くジミンに切り出すタ
イミングを探っていれば、
「何かあった？ 」
ジミンは、全てお見通しだった｡
ソヒ先輩とのやりとりを話すと、
「リラはやりたいの？」
ジミンの表情が少し険しくなったような気がし
た。
「やりたいって顔に書いてある。
いいんじゃない？」
黙ってしまったわたしに、優しい目でそう言っ
てくれた。
『うんっ！ がんばるね！』
ジミンが反対するなんて考えてしまったことを
申し訳なく思った。
反省しつつも、やっぱり嬉しくて楽しみで脚が
弾んだ。
「ほ... に、 ... ...ら。」
先を歩くわたしの後ろで、何か聞こえた気がし
たから振り返って、
『ん？ 何て？』
そう聞くと、ジミンは笑って、
「本当に嬉しそうだから、
かわいいって言ったの。」
こんなに寒い季節だとゆうのに、ジミンの言葉
や、甘い空気に自分の顔が熱を持っていくのが
わかった。
「ふふ。真っ赤だよ。」
そっとわたしの髪は束ねられ、首にひやっと
した感覚がした。
「どう？」
『きれい...』
虹色に優しく光る、綺麗なネックレスだった。
『わたしとジミンの誕生石だよね。』
「うん。恋人になれたら、贈ろうってずっと思
ってた｡｣
「今年は一緒に過ごせないんじゃないかって...
よかった、一緒に過ごせて。」
そう言ったジミンの顔が、ガラスみたいに脆く
割れてしまいそうに見えて、怖くなった。
『 ジミナにもあるんだよ！ 』
お店でひと目見て、ジミンに似合うと思った、
とても肌触りのいい暖かそうなストール。
そのストールをジミンに掛け、引き寄せて
そっとキスをした。
「リラ... 僕、幸せで死んじゃうかも。」
『メリークリスマス。』
さっきまでの表情はどこかへ消えて、本当に幸
せそうな暖かい顔をしてくれた｡
「最高のプレゼントだよ。」
あなたには、
このイルミネーションに負けないくらい眩しい
そんな笑顔で
いつも笑っていてほしい。
．
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sayu_(プロフ) - hirotdmさん» hirotdmさん、素敵なコメントありがとうございます！作者、とても嬉しいです！微力ながら少しでもいいお話になるよう頑張りますね。 (2020年9月22日 19時) (
レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - ありがとうございました。 (2020年5月31日 21時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - お気に入りに登録、ありがとうございます！ (2020年5月10日 1時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - たくさんの方に読んで頂けてほんとに嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2020年4月2日 20時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sayu_ | 作成日時：2020年1月30日 16時
