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- jimin side -
リラが帰らない。
まだ暗いままの彼女の部屋の窓を眺め、
テヒョンに電話しようか...
それとも、もう...
リラにかけてしまおうか...
連絡先の リラ のページを開くと
微かに振るえる手。
なぜ押せないのだろう...
どうすればよかった？
あのまま "幼なじみ" でいれば、
リラのそばにいられた？
リラは僕と同じ気持ちになってくれた？
他の誰でもなく、僕を選んでくれた？
リラと離れて、もうとっくに
悲鳴をあげていた僕の心。
「リラ... 」
まるで助けでも求めるように
リラの名を呼んだ｡
その瞬間、見つめていた部屋の
カーテンが開いた。
会いたくて、声が聞きたくて、触れたくて...
焦がれた人が、そこに立っていた。
月の明かりか、街灯か。
ガラスに反射して表情はよく見えない。
目を凝らして見ていると、
「えっ... 」
突然姿を消したリラ。
" ないてるの？ いたいの？！ " ＿
さっき思い出してた、小さな頃のリラ。
あの頃から何も変わっていない。
" リラとジミンは離しちゃいけないね。" ＿
離れちゃだめだったんだ。
恐れよりも心配の気持ちが勝った。
携帯から鳴るコール音が、スローに聴こえる。
繋がった瞬間、
「リラ？ 見つかっちゃたね… 」
恐れは、そんな言葉を口走らせた｡
いったい何を言ってるのか。
心の悲鳴のように勝手に出ていく言葉。
リラは何も話さない。
こうやってリラの部屋を眺めていることも、
今までリラの為だと思ってきたことも、全て
が間違いのようで、
言いようのない、悔しさや虚しさに壊れそうだ
った。
『ジミナ 行くから
直ぐに、私 行くからっ！』
ねえリラ、知ってる？
小さい頃から、
君が僕を" ジミナ " って呼ぶ時は、
いつだって僕を救ってくれる、
" ヒーロー "のようだったこと。
．
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sayu_(プロフ) - hirotdmさん» hirotdmさん、素敵なコメントありがとうございます！作者、とても嬉しいです！微力ながら少しでもいいお話になるよう頑張りますね。 (2020年9月22日 19時) (
レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - ありがとうございました。 (2020年5月31日 21時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - お気に入りに登録、ありがとうございます！ (2020年5月10日 1時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - たくさんの方に読んで頂けてほんとに嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2020年4月2日 20時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sayu_ | 作成日時：2020年1月30日 16時
