23 : you ページ23
-your side -
テヒョンと重なった唇に、涙が止まった。
「これは仲直りのキスね。
俺の気持ちを押し付けてごめん...ね。」
「これからはリラの正義のヒーロー目指す！｣
テヒョンはそうい言いながらまた四角い口で
笑った｡
目を真っ赤にしたテヒョンの手を取れれば
どんなに良いだろう。
テヒョンがまるで小さな子みたいで愛おしくて､
抱きしめたかった。
恋、愛、何が違うんだろう。
間違いなくテヒョンを愛してると言えるのに。
テヒョンも、ジミンも、愛してるのに。
ジミンが言った " 別物 ″
その意味が理解できなかった｡
｢リラ、俺ね ジミンには敵わないって
ずっとわかってたんだ。」
それからテヒョンは捲し立てるように話し出し
た｡
｢アイツね、どんなに酔っててもねむくてもさ､
腕立て100回やってからー、ってゆうんだ｡
学食の席だって、追っかけ女子からみつから
ないから端っこがいいなんて言ってるけど、
ほんとはリラを隠すため。」
｢講義取る時だって、悪い噂がある奴に、
わざわざ何限受けるの？なんて聞いて、
リラと被らないようにって。
リラのバイトの日は、迎えに行けない日でも
何かあったらってずっと携帯チラチラ見て、離
さないし｡
深夜のバイトしかしないのも、そうゆうことだ
よね。
あいつん家に泊めて貰うとさ、窓の外ばっか
見るから不思議でさ、何見てんの？って聞いた
らさ、リラの部屋の電気がつかないと、
いつも安心して眠れないんだって｡ ｣
｢全部、リラを守るため。」
｢俺が... 女の子と遊んでる時だって
ずーっとね。」
｢リラを頼むねって言われたんだ...」
｢俺、リラが好きすぎて...、
都合の良いように受け取ってさ、
付け入っちゃったけど... 」
「早かれ遅かれ、リラは、
ジミンを選ぶと思うんだ。」
「今も携帯側に置いて、リラの部屋見てるん
じゃない？ 」
何も、言葉にできなかった｡
どれだけ愛されていたのか。
当たり前のように受けていた庇護。
今の私があるのは紛れもなく
" ジミンがいたから "
なんだ。
．
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sayu_(プロフ) - hirotdmさん» hirotdmさん、素敵なコメントありがとうございます！作者、とても嬉しいです！微力ながら少しでもいいお話になるよう頑張りますね。 (2020年9月22日 19時) (
レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - ありがとうございました。 (2020年5月31日 21時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - お気に入りに登録、ありがとうございます！ (2020年5月10日 1時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - たくさんの方に読んで頂けてほんとに嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2020年4月2日 20時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sayu_ | 作成日時：2020年1月30日 16時
