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『いらっしゃいませ！お好きなお席へどうぞ』
週3日のアルバイト。
ここに高3の時からお世話になっている。
元々は、先輩のユンギオッパのお父さんが営ん
でいたカフェ。
今は、お父さんも引退なさり、ユンギオッパが
継いだかたちになる。
「冴えない顔で接客するなよ。」
いつも言葉はきついけど、
その言葉の裏には優しさがいっぱい詰まってる｡
『ユンギオッパ。ごめんなさい。
それとありがとう。』
ほら今だって、浮かない顔の私を気にかけて、
私の好きな曲を流してくれてる。
そんな顔してるつもりはないけど、付き合いの
長いオッパにはわかってしまうんだな。
『ちょっと大学であって...、
ジミンに、心配かけちゃって。』
「いいんだよ。心配させときゃ。
あいつ、おまえに関しちゃ普通じゃないから｡
んで、まだくっつかないわけ？」
『なっ！ 何言って！
ジミンとはそんなんじゃっ... 』
オッパの突拍子もない言葉にあたふたしてしま
う。
「はぁ... おまえ...
あいつも苦労するよな。
そんなんじゃなけりゃ、なんなんだよ？
おまえの鈍感さはどうしたもんかねぇ？ 」
大袈裟にため息をついたと思えば、何か閃いた
かのように、
「まあ、俺んとこ嫁に来る気なら、あいつのこ
とそうゆう対象に見てないってのは、ありが
たいことか 笑」
『ちょっ！オッパ！
揶揄うのもいい加減にして！』
口角を上げて笑うオッパから逃げるように、
テーブルを片付けに行く。
『いらっしゃいませー！』
ドアのベルにお客様かと目を向けると、
話題の人、ジミン... とテヒョンの姿。
「アメリカーノとコーラで」
『あ...はい。 ちょっと待ってて。』
さっきのことが気になってるのか、お互いぎこ
ちのない表情になってしまう。
『お待たせしました。』
「あと1時間ちょいでしょ？
待ってたら一緒に帰れる？」
オーダーの品を運ぶと、
いつもどうりに優しいジミンの笑顔。
『あ... うん。』
「じゃあ、待ってる。」
気まずいままではだめだと、気を利かせてくれ
たのだろう。
『じゃあ、がんばってきます！』
「いってら〜 」
テヒョンの送り出しに、気が抜けそうになりな
がら、仕事へと戻った。
．
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sayu_(プロフ) - hirotdmさん» hirotdmさん、素敵なコメントありがとうございます！作者、とても嬉しいです！微力ながら少しでもいいお話になるよう頑張りますね。 (2020年9月22日 19時) (
レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - ありがとうございました。 (2020年5月31日 21時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - お気に入りに登録、ありがとうございます！ (2020年5月10日 1時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - たくさんの方に読んで頂けてほんとに嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2020年4月2日 20時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sayu_ | 作成日時：2020年1月30日 16時
