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いつもどうりの朝、ミンさんに挨拶しようと
教室に入れば、視線の先に違和感を覚えた。
ミンさんの机が無い。
廊下から聞こえた女子の声。
「かわいそうに思って、
やさしいやさしいジョングク君が
挨拶してやってるだけなのに...
赤い顔して見てやんのっ！
キモすぎでしょ。 アハハ。」
ああ...
俺のせいなのか...
机を抱えて戻ってきたミンさんを見れば
彼女と初めて目が合った。
周りの刺すような視線に戸惑った僕は、
彼女から目を逸らした。
その日から僕は、ミンさんを見ることができな
くなった...
＿
僕が声を掛けなければ、元どうりになると思っ
ていた。
だけど、僕の知らないところで、
陰湿ないじめはエスカレートしていた。
突然、学校に救急車のサイレンが響いた｡
ミンさんとクラスメイトの二人が階段から転落
したのだ。
ミンさんは脳震盪と打撲で済んだが、
もう一人は重傷だった。
先生は、それ以上何も教えてくれなかった。
「だから！見たやつがいるはずだって！
妹は落とされたんだ！
落ちる瞬間、服を掴んじまったから...
相手が一緒に落ちたんだよっ...
妹はなにも悪くないんだよ... 」
ミンさんのお兄さんが職員室で怒鳴っている
のを聞いた。
夏休みが明けると、ミンさんは転校したと知ら
された。
あの日、彼女から目を逸らした自分が許せなか
った。
あの日、彼女に話しかけたことを、
酷く後悔した。＿
．
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sayu_(プロフ) - hirotdmさん» hirotdmさん、素敵なコメントありがとうございます！作者、とても嬉しいです！微力ながら少しでもいいお話になるよう頑張りますね。 (2020年9月22日 19時) (
レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - ありがとうございました。 (2020年5月31日 21時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - お気に入りに登録、ありがとうございます！ (2020年5月10日 1時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayu_(プロフ) - たくさんの方に読んで頂けてほんとに嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2020年4月2日 20時) (レス) id: 70f7b238b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sayu_ | 作成日時：2020年1月30日 16時
