誤解 ページ6
「ここで大丈夫。送ってくれてありがとう。これからどうするん?」
「今日はAに会うために戻ってきたから、ホテルでも泊まろうかなって思ってる」
私のため、、
「迎えに来てくれたってこと?」
あの時の約束を覚えててくれたのかな、、
「まあ、そのつもり。まさかあんなとこで会うとは思ってへんかったけど(笑)」
「でもなんで急に?、、今まで、1回も帰ってけーへんかったのに、、」
せっかく会えたのに、こんなこと言って、、
でもずっと心の中にあった思いだったから我慢できなかった
「俺は夢を叶えるためにAを残して上京したから、中途半端なままじゃカッコつかんし、ちゃんと成長した姿で会いたかったから、、待たせてごめん」
そんなこと考えてたの、、知らなかった。
芸能界なんて綺麗な女優さんとかモデルさんとか沢山いるからそっちの方が楽しくなっちゃったのかなとか、
本当に7年間いろんな考えが巡ったし、壱馬のこと諦めかけた。
私に好意を寄せてくれる人はいた。
壱馬は帰ってこないかもしれないし、約束も忘れてるのかも。
この人と付き合ってみてもいいのかな、、
何回も思ったけど、やっぱりどこかで壱馬を信じて断った。
「そうやったんや、、ごめん、、私ばっかり辛いと思ってた、、」
「いや、どうにかして連絡くらいすればよかったな」
ごめんな、と頭に手がのった
壱馬に撫でられるの好きだったな、、
あの時の壱馬とは見た目は変わっても、中身はなにも変わらない、私の大好きな壱馬だった。
「じゃあそろそろ行くわ、また連絡する」
「あ!あ、あのさ、、家上がってく、、?」
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作者名:さゆ | 作成日時:2022年4月18日 17時