〜再会〜川村壱馬 (ページ33)

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意識ページ33

「それって、壱馬？」

そう聞いてきた北人くんになんて言おうか迷った

そう、ともそうじゃないとも言えず

「まあいいや！行こっか」

北人くんは話を変えてくれた

なんであんなこと聞いてきたのか、BBQ中も考えては見たけど、結局分からないまま。

遊んでいるうちにそのことも忘れていた。

"もういい、、"

あー、なんであんなこと言っちゃったんだろ、、

「Aちゃん？どうしたの？」

北人くん、、

海岸から少し離れた石段に座っていると隣に北人くんが座った

「ううん。ちょっと疲れたなーと思って」

「確かに、あんなに遊ぶことないもんね(笑)」

笑顔の北人くんに少し癒される

「俺さあー、正直Aちゃんのこと気になってる」

「えっ？」

さっきまでの笑顔はなく、真剣な顔、、

「初めて会った時から可愛いなーって。実際喋ってみたらすごい良い子で、なんか守ってあげたくなるっていうか、、」

多分今すごく顔が赤い、、

そんなに真っ直ぐ伝えられるとそうなるのも仕方ないと思う。

「今すぐ付き合いたいとかはないけどさ。ちょっとは俺のこと意識した？(笑)」

「そ、そりゃ、するよ、、」

良かったーと立ち上がる北人くん

「なんか、飲み物買ってくるね！」

「う、うん！」

北人くんが私を、、、

嬉しい気持ちと、切ない気持ち。

海を眺めながら北人くんを待った。