行動力 ページ26
「それで何事もなく帰ってきたと。」
「うん、、」
はぁーとため息をつくリナ。
あの日は夕方の新幹線で大阪に帰ってきた。
>気をつけてな。
壱馬とのLINEはあの日から動いていない
「A、何の為に自分磨きしたん?」
いつものカフェでリナに説教されながらコーヒーを飲む
「そ、そうなんやけど、、あ、でも!メンバーさんに会えたり、壱馬とデートっぽいことも出来たから良いかなーって、、」
「あほ!ほんまにそれでええの?」
リナの大きな声にビクッとする
よし、こうなったら、、そう言ってリナはスケジュール帳を見だした。
「8月!会いに行こ!」
「え?リナも一緒に?」
「川村も慎重なタイプやし、あんたらだけやと何も進まんからな。川村に都合いい日聞いといてくれる?」
「う、うん。分かった、、」
リナはいつも急に決めるけど、そういう行動力があるところは本当に尊敬する
「8月と言えば海やでなー!」
リナの方が楽しみにしてるんじゃないかってくらい、早くもどこに行こうか考え出している。
「う、海!?いや、さすがに人も多いと思うし、バレたら大変やし壱馬行きたがらんかも、、」
「あ、そっかー、芸能人ってこと忘れてた(笑)」
そう、壱馬は芸能人。どこにでも行ける訳じゃない。
それを分かっていながらダメ元で壱馬にLINEを送った。
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作者名:さゆ | 作成日時:2022年4月18日 17時