彼女 ページ16
「へー!幼なじみか!壱馬に女の子の幼なじみがおるとか知らんかったわ!」
幼なじみ、、
本当なら彼女と言いたいところ。
「彼女って言っちゃえばよかったのに」
俺の心を見透かしているかのように慎がこっそり話しかけてきた。
「いやいや(笑)あいつが迷惑するやろ、、」
「ふーん。でも好きなんすよね?壱馬さん」
こいつは本当になんでもお見通しだな、、
「まあ、好きやけど、、」
「じゃあ今日この後、みんなでご飯行きません?」
どうしたらそんな考えになるのか、俺には分からなかったけど、いや、ええわ。と断るよりも早く慎はみんなに提案しだす。
「みなさん、この後打ち上げしません?Aさんも呼んで!」
「お!ええなあ!」
「壱馬の幼なじみどんな子か気になるし!」
陣さんをはじめみんな乗り気で、北人なんて待ってました!って感じで。
後には引けないか、、、
「わかりました。一回聞いてみます」
仕方ない、、まあAは礼儀もしっかりしてるし、誰に会わせても大丈夫だと思う
AのLINEを開くとすでにメッセージが来ていた
>今、席に着いたよ
よかった。ちゃんと着いたんや。
>もうすぐ始まるで。
>この後メンバーの打ち上げにAも呼ぼうってなったんやけど、どう?
本当は2人で会いたいと思ってたけど、、
Aなんて言うかな、、
「みなさん、スタンバイお願いしまーす!」
スタッフの呼ぶ声が響いて、全員さっきまでとは違う顔つきになり、ステージへ向かう。
よし、最高のライブにするぞ。
俺もみんなの後を追った。
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作者名:さゆ | 作成日時:2022年4月18日 17時