番外編�� 01 ページ31
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「流星くん…ハッピーハロウィン……」
「ハッピーハロウィン」
土曜の午後。肌寒い中でも日差しの強さは健在で、既に火照った顔も日光のせいにしてしまいたいほどの羞恥を私が味わっている理由。
『今週の土曜にポメルンカフェ一緒行かん？』
『も、もしかして…あのハロウィン当日に仮装して行くとポメルンのぬいぐるみが貰えるっていう…』
『ん、そう。二種類やし、二人で行ったら違うやつ貰えそうやん』
『流星くんと二人で仮装なら、なんとか…行けると思う……！』
あの後、かつて妹さん達が着用した衣装ならあると流星くんが提案してくれ、私はそれを着ることとなったのだ。お金が浮くならポメルンカフェに回せるし、と。
「似合ってるで」
「こんな短いスカート履いたことない……！」
前日に渡された衣装はポリスだった。心の中で、ポリス、ポリス──と頭の中が真っ白になりつつ唱えた。
「まあ俺とお揃いやから」
「…ありがとう」
なんでお礼、と流星くんが笑いながら階段を上がっていく。ポメルンカフェは二階にあって、毎日開店待ちの列ができる。
少し早く来すぎただろうか。通り過ぎる従業員であろうお姉さんが「可愛いですね」と微笑む。ありがとうございます、と笑う流星くんに合わせて私もお辞儀した。
ポメルンカフェは現在ハロウィンウィークを行っており、ハロウィンの特別メニューがあったり店員さんも仮装したり、店内の装飾もハロウィン仕様になっているらしい。事前情報などは仕入れているが、実際目で見ると違うのだろう。
後ろの並ぶお客さんは皆、動物の耳を付けたりマントを羽織ったりする程度だったのでそこでもまた恥ずかしくなりつつも。従業員さんが扉を開けた。
「おふたり様、こちらハロウィン仮装の特典のポメルンぬいぐるみになります」
違う種類のポメルンを持った従業員の方が、しゃがんでこちらへ微笑んでくれた。今度はちゃんとお礼を言って、ウインクするポメルンを手に取る。
「俺ん家来る？」
「…え……！？」
ハロウィンのスペシャルメニューを頬張っていると、あの時とまた同じような誘いを受けた。
「……クッキー？」
「クッキーはない」
「なら、妹さん何を作りすぎたん？」
「……？」
「……？」
また前のようにお菓子吸い取り機として招集を掛けられたのかと思ったのだが。
「来て欲しいから」
真っ直ぐ見つめるくりっとした瞳、私は頷いた。
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ぴの山(プロフ) - み(名前)さん» こんにちは、それなら何よりです。。！読んでくださりありがとうございます！ (2022年8月14日 14時) (
レス) id: df2014b5f8 (このIDを非表示/違反報告)
み(名前)(プロフ) - 青色ジャス民です。めっちゃキュンしました (2022年8月14日 1時) (レス) @page28 id: 5d7aa8d35f (このIDを非表示/違反報告)
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