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それから家事のこととかお風呂の時間とか、大まかなことだけとりあえずと言った感じで決めた。
そのあと、今日は一旦実家に帰ろうという話になり、明日の朝にまとめた荷物を持ってマンションの前に集まることとなった。高校が違うとはいえ方向は一緒だし特に問題はない。
「そいえば連絡先まだ交換してなかったよな？」
「そうですね」
スマホを取り出した智洋くんの後ろにいたしげが、いつの間にか私の後ろに来ていたたらしく、「うさぎ？？」なんて声に驚いてバランスを崩しかける。
「勝手に見ないでくださいよ！」
「ごめんごめん」
ロック画面は頻繁に変えるが、今がうさぎでよかったと心底思う。ほっと胸を撫で下ろし、スマホを開くと「てかさ」とまたもや後ろから声が聞こえる。
「敬語なしにしよ」
真面目な顔をしたしげがくしゃっと笑う。
「俺はこれからずっとAと神ちゃんと一緒におるつもりやから」
微笑むしげの顔が綻んで、あまりにも優しくて暖かくて、この先のどんな苦難があっても手を差し伸べてくれてどこまでも行ける気がした。その頼もしさに呆然としていると「あれ、俺めっちゃ恥ずいこと言った？」とキョロキョロし始める。
「いや、全然」
「全然」
「そ、そうかな？」
私たち二人を交互に見るしげに頷くと、「ならよかったぁ」と笑った。
程なくして二人とは分かれ、実家へと向かった。家の荷物を整理し、翌日ここからマンションまで運べる量にしておく。ひと段落したところで智洋くんから連絡が来た。
「明日七時半頃集合で大丈夫？」
「だいじょぶ」
「私も」
私としげが返信すると、「OK！」という犬のスタンプが返ってきた。智洋くんは犬派なのかなどと考えていると、今度は「よろしく」という猫のスタンプが送られてきた。
智洋くんは犬も猫も好きなタイプかぁなどと一人で関心してしまう。
「今日月めっちゃきれい」
智洋くんからそうメッセージが来て、窓の外を見上げる。満ちた月が大きく、凛としていた。綺麗な月に胸が踊って、明日からの三人での生活が心底幸せで楽しみに感じた。
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ぴの山(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます。期待に応えられるように頑張ります…！！ (2021年7月3日 15時) (
レス) id: 8ff15dce38 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - はい！最高です。更新待ってます。頑張ってくださいね (2021年7月2日 21時) (レス) id: eedadeaf95 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの山(プロフ) - ひなさん» 本当にこういう生活ができたら幸せすぎますよね(；；)！！ (2021年7月1日 23時) (レス) id: 8ff15dce38 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - こんな生活、幸せすぎる、、、。 (2021年6月27日 21時) (レス) id: eedadeaf95 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの山(プロフ) - ナナさん» ありがとうございますー！そのことについてはもう少し先のお話で分かるので待っていただけるとと嬉しいです…！モヤモヤさせてしまってすみません…(；；)！ (2021年5月21日 6時) (レス) id: 8ff15dce38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの山 | 作成日時：2021年5月5日 17時
