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二人での様々な思い出話…崖から海に向かって飛び降りたこととか最後の一枚になったクッキーを取り合ったこととか、重岡さんは最近忘れ物が多いとか、神山さんが夏祭りで毎回綿あめを三回は食べるとか、自慢げに話せることなのか疑問なことも含め沢山の話をしてくれた。どれも、苦難がありながらも最後にはクスッと笑える話ばかりで、二人は本当に仲がいいのだなと再確認できた。

「Aさんがよければ、これからは三人でこういうこと沢山してきたいなって思っとるよ」

花が咲いたように、花畑に舞い降りたように、ふわりと笑った神山さんが私に目線を合わせる。

「まーでもこうして一緒になったんやし、俺らのボケにツッコミ入れてくれるんちゃう?」
「おお、そうやな。俺らボケやしツッコミ欲しいよな〜」

顔を見合わせる二人に、え?ツッコミ…?だなんて疑問符が浮かぶ。

「……あ、あの」
「ん?どした?」
「私、も…ボケ側というか…」

おずおずと手を挙げると、二人は再び顔を見合わせたあとに大笑いした。

「あーーーボケか!そーかボケか〜〜!!」
「わーー!じゃ三人でいっぱい馬鹿やるか〜!」

そう言いながら、はははと笑う二人の表情が眩しい。もしかしたら、なんでも笑い飛ばしてくれる二人なら、でも時折寄り添ってくれる二人となら、上手くやっていけるんじゃないか。影では、通常の政府通知よりも残酷だの地獄だの公開処刑だの言われているけれど、きっと大丈夫。
不安を拭うように、暗闇を消し去るように、手を差し伸べてくれた、輝かしい二人の手をとった。

「改めて、これからよろしくなA」

太陽のように、ニカッと笑った重岡さんに力強く頷き返す。

「あ、そや、呼び方どうする?俺らはAでいいけどさ。普通にしげと神ちゃん?」
「えーーあれは?智くんは?」

にやにやしてる重岡さんに神山さんが若干ツッコミながらこちらを見る。

「と、智くんは…なんか、彼女っぽいので…」

却下します、と下を向くと、神山さんの顔が視界に入ってきた。

「彼女っぽいも何も、俺ら結婚するやん」

そのドストレートな言葉を、あんな真剣な顔で言われたものだから、思わず顔がぼっと熱くなる。必死に頷くと、優しく微笑みながら「まあ、好きに呼んでや」と頭を撫でられた。



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ぴの山(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます。期待に応えられるように頑張ります…!! (2021年7月3日 15時) (レス) id: 8ff15dce38 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - はい!最高です。更新待ってます。頑張ってくださいね (2021年7月2日 21時) (レス) id: eedadeaf95 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの山(プロフ) - ひなさん» 本当にこういう生活ができたら幸せすぎますよね(;;)!! (2021年7月1日 23時) (レス) id: 8ff15dce38 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - こんな生活、幸せすぎる、、、。 (2021年6月27日 21時) (レス) id: eedadeaf95 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの山(プロフ) - ナナさん» ありがとうございますー!そのことについてはもう少し先のお話で分かるので待っていただけるとと嬉しいです…!モヤモヤさせてしまってすみません…(;;)! (2021年5月21日 6時) (レス) id: 8ff15dce38 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴの山 | 作成日時:2021年5月5日 17時

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