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そのあと、教室にいるクラスメイトや部員にも連絡したらしいが見当たらないらしかった。もう一度リュックの中を探すがやはり見つからない。
「とりあえず今日は私の鍵で開けるわ」
「ほんまごめん」
「ううん」
私の持っている鍵で扉を開け、家に忘れていないかも確認する。リビングとキッチン、しげは洗面所や寝室と分担して探す。
「あった？」
「ない」
「こっちも」
どっかに落としたんかな、と不安げな顔をするしげ。
「でもきっとどっかにはあるから大丈夫や」
「せやな。海に流れた…とかは考えん」
そういえば、合鍵を失くした場合はお金を払ってもう一度作ってもらうのだが一体いくらなんだろう。厚労省からの支給品だから、特別価格とかになるのだろうか。
「二千円やな」
分厚いマニュアルのような物を持ったしげが私に見せる。
「家の合鍵を失くした場合は直ちに厚労省へ連絡し、新しい鍵を作ること。新しい鍵の料金は二千円で自己負担……」
「結構デカイ金やな…」
「でも給付金が五万円やし、払えるんちゃうの？」
「神ちゃんがな、最近新しいゲーム買ってん」
深刻そうに話すしげによると、智洋くんが昨日バイト帰りに買ってきていたという。そして、今月の残りのお金を知って絶望していたらしい。
「私もお菓子めっちゃ買ってたからなぁ私も悪いわ」
「俺やってすぐコンビニ寄ってまうから…控えなあかんわ」
智洋くんは普段お金を無駄に使わないし、ここは私たち全員に非がある。
「来月の給付金来るまで俺は合鍵無しやな」
「見つかるのが一番ええけどな」
「そうやな、俺もっかい寝室探してくるわ」
っしゃ、と気合いを入れ直して再び寝室へ向かうしげ。私もリビングをもう一度探そうと立ち上がる。
「あ、A」
ふと名前を呼ばれ、振り返る。
「鍵見つかるまでは一緒帰ろ」
それが、一人で帰ると鍵がなくて大変だからということに気づくまで相当の時間が掛かった。
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ぴの山(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます。期待に応えられるように頑張ります…！！ (2021年7月3日 15時) (
レス) id: 8ff15dce38 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - はい！最高です。更新待ってます。頑張ってくださいね (2021年7月2日 21時) (レス) id: eedadeaf95 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの山(プロフ) - ひなさん» 本当にこういう生活ができたら幸せすぎますよね(；；)！！ (2021年7月1日 23時) (レス) id: 8ff15dce38 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - こんな生活、幸せすぎる、、、。 (2021年6月27日 21時) (レス) id: eedadeaf95 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの山(プロフ) - ナナさん» ありがとうございますー！そのことについてはもう少し先のお話で分かるので待っていただけるとと嬉しいです…！モヤモヤさせてしまってすみません…(；；)！ (2021年5月21日 6時) (レス) id: 8ff15dce38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの山 | 作成日時：2021年5月5日 17時
