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かといって友達ではないし、知り合いは他人行儀すぎる気もする。
「言葉で表すには難しいな」
「そうやな〜」
そんなことを話しつつ、アイスに齧り付く。ひんやりとした甘さと新鮮さが口の中に広がって幸せだ。
「美味いな」
「うん、美味い」
しげが満面の笑みを浮かべるから、私まで笑顔になる。暑い日に冷たいものを食べるなんて極上の時間だ。
「そういえばさ、前々から思っててんけど……」
アイスを食べ終わったくらいにしげが口を開く。座ったまま話を聞こうとしたら、歩きながらでも大丈夫と言っていたので、再び家へ向かいながら話を聞くこととなった。
「で、前々から思ってたことがあって…」
「うん」
少々言いづらそうなしげの顔を伺う。
「神ちゃんは名前で呼んでるのに、なんで俺はしげなんやろ、って……」
「あれは…智洋くんがしげと神ちゃんって言ったからしげはしげになってん」
智洋くんに関しては、しげが「智くんとかどう？」と言い出して話が二転三転した後に智洋くんに落ち着いた。
「俺も、名前で呼んでほしいねん。なんなら」
「なんなら」
「神ちゃんは名前やけど、俺はしげってなんか…なんか、違うやん」
「そう…かもな」
「そうやろ！？」
嬉しそうに飛び跳ねるしげ。
「でも…しげはもうしげって感じやし」
「しげはしげって何や」
「なんかしげを見てると、大毅より先に、しげ！が来るんよな」
「しげっぽいってことか」
「そうそう」
そっか…と納得するしげが悔しそうな表情を浮かべる。
「でも呼んでほしいねん」
「呼んでほしい…」
私の言葉にゆっくりと、力強く頷いた。呼んでほしいと言われても、今改まって呼ぶような場面だろうか。
呼ぶことを躊躇していると、家に着いてしまった。先を行っていたしげがポケットを漁る。しかし、ポケットからは見つからず、リュックの中を探し出した。
「どうしたん？」
「…鍵、失くしたかも」
「え」
最初に二人と会った時、しげは最近忘れっぽいと言われたことを思い出した。
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ぴの山(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます。期待に応えられるように頑張ります…！！ (2021年7月3日 15時) (
レス) id: 8ff15dce38 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - はい！最高です。更新待ってます。頑張ってくださいね (2021年7月2日 21時) (レス) id: eedadeaf95 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの山(プロフ) - ひなさん» 本当にこういう生活ができたら幸せすぎますよね(；；)！！ (2021年7月1日 23時) (レス) id: 8ff15dce38 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - こんな生活、幸せすぎる、、、。 (2021年6月27日 21時) (レス) id: eedadeaf95 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの山(プロフ) - ナナさん» ありがとうございますー！そのことについてはもう少し先のお話で分かるので待っていただけるとと嬉しいです…！モヤモヤさせてしまってすみません…(；；)！ (2021年5月21日 6時) (レス) id: 8ff15dce38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの山 | 作成日時：2021年5月5日 17時
