合鍵紛失事件 ページ23
.
雲ひとつない青空の下、学校を終えた私はしげと智洋くんの高校に足を運ぶ。智洋くんはバイトらしく、しげと二人で帰ることとなった。高校の入口の前待ちながら、人通りを眺める。
今日は家に帰ったら�霤弔気鵑僕茲討發蕕ぁ�一緒に浴衣を見に行く予定だ。浴衣のレンタル代も無料になる上、�霤弔気鵑録佑忙�合う服を選ぶのが好きだそう。
「A〜やほ」
肩をポンと叩かれ、振り返るとしげが軽く手を上げた。
「どっか寄って帰る？」
「じゃーお菓子買って帰ろ」
昼食までにお腹がすいてしまうので、その腹ごしらえというか繋ぎである。
帰る道中にある駄菓子屋にしようか、少し道の外れたスーパーにしようか悩んでいるとしげの友達が声をかけてきた。よく見ると、テニス部員の人達だった。
「あ、しげの友達のひと？」
こんにちはとニコッと挨拶してくれたものだから、私も会釈をする。
すると、しげに肩を抱かれ引き寄せられた。肩を掴む手が力強くて、彼の顔が近い。
「友達やなくて、嫁さんやから」
しげの言葉に友達の方々が目を見開いた後、「やっぱりか〜！」と笑顔になる。
「俺は最初からそうやと思ってたわ」
「なんかお似合いやもんな」
うんうんと頷く友達の方々に「そうやろ？」とドヤ顔で答えるしげ。私もなんとなくそんな感じの顔をしてみる。じゃあなとお別れをしたあと、駄菓子屋に行くことになって足を踏み出した。
しげが友達ではなく嫁さんと言ってくれたことがとても嬉しくて、いつもより歩くスピードが早まる。
「ありがと、しげ」
「なんで？」
「いや、訂正してくれたから…」
何となく。そう言うとしげがニカッと笑って、「こちらこそー！」と走り出した。なんで私がお礼を言われるんだと思いつつも、必死に彼を追いかける。
「しげ、一つ聞きたかったんやけど…」
「ん？」
「なんで一回友達って言ったん？」
ピタッと止まったしげが振り返る。
「あ、え…え、それは…嫁さんっていうのなんか、恥ずくて、つい……」
目線が泳ぐしげが恥ずかしさを誤魔化すように、また走り出した。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 392人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴの山(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます。期待に応えられるように頑張ります…！！ (2021年7月3日 15時) (
レス) id: 8ff15dce38 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - はい！最高です。更新待ってます。頑張ってくださいね (2021年7月2日 21時) (レス) id: eedadeaf95 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの山(プロフ) - ひなさん» 本当にこういう生活ができたら幸せすぎますよね(；；)！！ (2021年7月1日 23時) (レス) id: 8ff15dce38 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - こんな生活、幸せすぎる、、、。 (2021年6月27日 21時) (レス) id: eedadeaf95 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの山(プロフ) - ナナさん» ありがとうございますー！そのことについてはもう少し先のお話で分かるので待っていただけるとと嬉しいです…！モヤモヤさせてしまってすみません…(；；)！ (2021年5月21日 6時) (レス) id: 8ff15dce38 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴの山 | 作成日時：2021年5月5日 17時
