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しげが並々まで注いだ水を持ってきてまもなく、三人分のハンバーグとポテトが運ばれてきた。皆で手を合わせ、食べ始める。
「うっわ〜〜〜チーズやば！」
向かい側に座るしげが立ち上がって、私がハンバーグを切る様子を見ながらそんなことを言う。チーズが溢れて、見ているだけでも美味しそうだ。
「それ俺も好き」
隣からそんな声が聞こえて、思わずむせそうになった。好きという言葉に反応してしまったのだ。チラッと横を見ると智洋くんが微笑む。
「俺もーー！！」
元気よく手を挙げたしげに、「しげも食べーや」と座らせる智洋くん。ハンバーグを食べながら、時々ポテトも頂く。三人でシェアしていたポテトはあっという間になくなった。ハンバーグを食べ終わる頃に、頼んでいたケーキが運ばれてくる。この季節限定の爽やかなオレンジケーキだ。
「あ〜〜美味そ〜〜！」
目を輝かせながら羨ましそうにケーキを見つめているのは智洋くんだった。
「食べる？」
「いいん！？」
「ええよ」
「じゃ一口もらう！」
嬉しいなぁと独り言を呟いた後、幸せそうな顔でケーキを口に運んだ。
「ん！めっちゃうま！！」
「智洋くん全部食べてもええよ？」
「え！それは申し訳ないから、今度来た時俺も頼むわ」
私の元に返してもなおケーキを愛おしそうに見つめるから若干気が引けるが、もともと私が頼んだものなので食べてしまうことにした。間接キスと意識した時にはもう遅く、ケーキが残り半分になった頃であった。
「あ……」
智洋くんの方を向くと、彼も気づいていたみたいで、耳がほんの少し赤くなっていた。
食べ終わり、店員に身分証明書を見せると「はい、確認しました」と言われ、お金を払うことなく店を出た。政府が料金を肩代わりする、実質無料はやはり本当らしい。
「私頑張って料理するわ」
「お」
いつまでも甘えている訳にはいかないし、無料期間は二ヶ月間だけだ。
「ウーバーイートのお兄さんにこの間いつもありがとうございますって言われてもうたし」
それはあかんな、と頷く智洋くん。私が「がんばる！」と拳を突き上げると二人も一緒に手を上げてくれた。
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ぴの山(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます。期待に応えられるように頑張ります…！！ (2021年7月3日 15時) (
レス) id: 8ff15dce38 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - はい！最高です。更新待ってます。頑張ってくださいね (2021年7月2日 21時) (レス) id: eedadeaf95 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの山(プロフ) - ひなさん» 本当にこういう生活ができたら幸せすぎますよね(；；)！！ (2021年7月1日 23時) (レス) id: 8ff15dce38 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - こんな生活、幸せすぎる、、、。 (2021年6月27日 21時) (レス) id: eedadeaf95 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの山(プロフ) - ナナさん» ありがとうございますー！そのことについてはもう少し先のお話で分かるので待っていただけるとと嬉しいです…！モヤモヤさせてしまってすみません…(；；)！ (2021年5月21日 6時) (レス) id: 8ff15dce38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの山 | 作成日時：2021年5月5日 17時
