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家に帰ってからのことはよく覚えていない。明日は雑誌の撮影が入っていること、今日私が起きた時刻の少し後に迎えに来るということが知らされていた。崩れるようにソファに横たわっては、自然と瞼が落ちてきた。
私は、私が今までしてきた努力を否定したくない。けれど、私が私になった以上、その努力を続ける自信もなければ、今までした努力だって、培ってきた身体能力だけでは補えない部分もある。それなら、私がいない方がグループのためにもなるし、私の好きな、最高の七人になるし、私がいないことを望む人もいる。
メンバーとして積み重ねていった私の努力を認めたい気持ち、だからこそ今の私はグループに相応しくないというどうしようもない気持ち、七人が好きという気持ち、匿名の人達が私がいないことを望む気持ち、様々な気持ちがせめぎ合って、混同することも化合することもなく、ただ余計複雑化していくだけ。自分の気持ちが分からなくて、軽く頭痛がした。
「……………っ…」
パッと風景が切り替わったように目が覚めた。いつの間にか日は沈んでいて、携帯で確認すると夜の八時だった。グループトークからいくつかメッセージが来ていて、神山さんからゲームの誘いの連絡も入っていた。一時間も前に来たメッセージだったが、どうしてもあの酷い言葉の数々を忘れたくて、『今からでも大丈夫？』と送る。すぐに返事が来て、『全然大丈夫！ゲーム起動しといて』とのこと。
テレビの側にあるゲームの電源をなんとなく付けると、ゲームがひとつだけ表示されていてそれは私もやったことのあるゲームだった。フレンド欄をチェックしてもどれが神山さんか分からなかったが、チャット履歴を辿っておそらくこの人だというユーザーを見つける。そのとき、ちょうどその人から招待が来たので参加を押す。
「今日はどれやるー？」
「んー、やっぱり素材集めかな」
チャット機能はあるものの、通話を繋げて、二人でクエストをクリアしていく。
「ボス戦いけるんちゃう？」
「でも、もうちょっとやっときたいかな…念の為にも」
素材を集めて装備やキャラを強化し、クエストに挑戦したりボス戦をしたりして、色んな世界を辿るゲームで、キャラの個性やゲームのやり込み要素、RPGなのだがアクションゲームのような部分もある。面白いゲームなのだが、世間にはあまり浸透していないらしい。
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るな(プロフ) - もちろんです！これからも応援してます！ (2021年4月28日 23時) (
レス) id: 8624103a6b (このIDを非表示/違反報告)
ぴの山(プロフ) - るなさん» ありがとうございます〜！最後までお付き合いいただけると嬉しいです…！！ (2021年4月28日 21時) (レス) id: 54952e91f1 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - ものすごくストーリーが好きです！何度も読み返してます！毎日更新楽しみにしてます！ (2021年4月28日 18時) (レス) id: 8624103a6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＿＿ | 作成日時：2021年4月10日 18時
