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今までのキーコだったら七人の時のアルバムと同じくらい素敵なものを作れただろうに、今の私には何の能力もない。
「次のアルバム七枚目やしそろそろ七周年も控えてるからみんなで考えたいなぁ」
「あーまぁそうやな、みんなで考えたやつをキーコが書き起こしてもらう感じにするか」
今から楽しみやなぁと中間さんが目を細めて笑った。
「キーコいっつもありがとうな、色々任せてしまって…俺にできることあったら言うから」
次のアルバムまで体調回復せんかったらやらんくてもええよと優しく言ってくれる中間さんはいつでも気を回してくださるそうだ。
「次のアルバムを八人で作るとしても七人で作るとしても最高のものにしたいな。出来上がるものが前者と後者で違ったとしても、それは紛れもないジャニーズWESTの七枚目の、思いが詰まったアルバムやから」
そう言い切る中間さんの目は澄んでいて、真っ直ぐ明るい未来を見つめていた。「テレビでも見る？」そう誘う彼の方を向く。
「淳太くん、話したいことあんねんけどええかな？」
「なに？」
肩がぴくっと動いた中間さんがもう一度こちらを向いた。
「全員に話したいことやから、今度集まれるかな」
「それは…全然大丈夫やで。俺から招集かけとく」
中間さんの数々の言葉でようやく皆さんに話す決心がついた。ずっと私がキーコであることで皆さんを騙していること、何も出来ない私がメンバーでいること、そんな私がいらないと言われていること、七人であったことを八人で塗り替えることが怖くて、何も知らない状態で打ち明けるなど到底無理なことだった。
でもこの数ヶ月間メンバーの皆さんと関わって、優しく頼もしい言葉をいくつもかけていただいて、少しずつ八人でいること、私がメンバーでいることを受け入れられるようになった。きっと大丈夫。今まで皆さんに助けられてばかりで私は何も出来ていないから、もし打ち明けても八人でいると言ってくださるなら、今までキーコができていたことを精一杯やって、メンバーの一人として精進していきたい。
「あんなことにはならないはず…」
傘をさして歩いていく中間さんを見つめながら、いつの日か見た悪夢を思い出していた。
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るな(プロフ) - もちろんです！これからも応援してます！ (2021年4月28日 23時) (
レス) id: 8624103a6b (このIDを非表示/違反報告)
ぴの山(プロフ) - るなさん» ありがとうございます〜！最後までお付き合いいただけると嬉しいです…！！ (2021年4月28日 21時) (レス) id: 54952e91f1 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - ものすごくストーリーが好きです！何度も読み返してます！毎日更新楽しみにしてます！ (2021年4月28日 18時) (レス) id: 8624103a6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＿＿ | 作成日時：2021年4月10日 18時
