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髪を乾かし、リビングへ戻ると中間さんがソファに座ってテレビを見ていた。机の上には温かさそうな飲み物と、私がアスファルトに落としてしまったケーキやらプリンやら。
「あ、ケーキ……」
「形は崩れちゃったけど味は変わらんから大丈夫やと思う」
いらんかったら俺食べるでと言うので、代わりにプリンを食べてもらうことにした。落としてしまったケーキを食べさせるなど私が許せない。
「淳太くんはどっか出掛けてたん？」
「服見ようと思って。でも雨降ってしまったから買うのは今度」
中間さんらしいと漠然としたことを思うと、中間さんが「キーコはホットミルクでいいんよな」と猫のマグカップを差し出す。寒い日にはいつも飲んでいたので驚いてしまう。中間さんに顔を覗き込まれ、我に返り、マグカップを受け取った。
「キーコは？」
「私はケーキ食べてるしげ見てたら私も食べたくなって、ケーキ屋に行った」
「それで…？」
「そ、それで……？」
ホームセンター向かってたんちゃう？コーヒーを一口飲んだ中間さんが横目で私を見る。
「少し前に流星がお見舞い来てくれたからお礼を買おうと思って。ケーキ屋出たあとに思い出したからさ」
「そっか、そういけば照史が予定空いてない〜って悔しがってたわ」
俺が会ったって言ったらまた照史になんか言われんなぁと語りながらプリンをすくう。
「あ、じゃあ今度照史くんに会ったとき言っといて。チョコもうすぐなくなりそうって」
「自分で言えばいいやん」
「そっか」
何を調子に乗ったことを言ってるんだと自責する。また自分に自信をなくしそうで怖い。自分に自信を持てるようになるには努力するしかないというのに。
「いや、ごめん」
「え、なんで…？」
テレビのリモコンを消し、私の方を向いた。
「さっきあんなことあったのに冷たく当たって」
眉を顰める中間さんは自責しているようだった。
「いや、そんなん全然…淳太くんが駆けつけてくれただけで頼もしかったから。傘も入れてもらったし」
中間さんには何も心配しないでほしい。私のことで自分を責めてほしくない。
「でもまたAのこと守れんかったし…」
そう独り言のように呟く中間さんは明らかに思い詰めたような顔をしていた。
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るな(プロフ) - もちろんです！これからも応援してます！ (2021年4月28日 23時) (
レス) id: 8624103a6b (このIDを非表示/違反報告)
ぴの山(プロフ) - るなさん» ありがとうございます〜！最後までお付き合いいただけると嬉しいです…！！ (2021年4月28日 21時) (レス) id: 54952e91f1 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - ものすごくストーリーが好きです！何度も読み返してます！毎日更新楽しみにしてます！ (2021年4月28日 18時) (レス) id: 8624103a6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＿＿ | 作成日時：2021年4月10日 18時
