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家に帰るまでの道中、中間さんは何も聞いてくる様子はなく、ただ私より少し前を歩いていた。
手の震えが止まらない。中間さんが駆けつけてくれ、事がなんとか収まった今となってようやく先程の出来事の凶悪さを理解する。しかし、何も言い返せなかったのは、ただ怖かっただけではなく、私がいるせいで悪い意味でもグループが注目されているということが正しかったからかもしれない。
「風呂入った方がええかもな」
家に着き、敷いたタオルの上に濡れてしまった荷物を置く。お風呂に入ってる間に温かい飲み物を作ってくれるらしい。中間さんに改めて感謝を伝え、脱衣所へと向かった。
七人が八人になることでグループの印象やパフォーマンスの雰囲気が変わるのは分かっていたが、私だからこそ変わってしまうこと、それが悪い方向へ向かうものであることは考えたことがなかった。今まで、今の私は相応しくないとか、誹謗中傷に対して何かを考えたりだとかしてきたけれど、世間にはどう見られているかを考える機会などなかったのだ。
藤井さんとの話もあって、自分に自信が持てるように努力しようと決めたのはいいものの、存在だとか性別だとか変えようのないものに関してはどうすればいいのだろう。でも、どう足掻いても変えようのないものだし、変えるには辞めるしかない。
( ── それは嫌だな )
私が活動休止をして、テレビや雑誌で私のことを「待ってる」と言ってくれたこと、毎日連絡をしてきてくれること、音楽番組で私の立ち位置を開けてくれたこと、その全てが八人を受け入れられなかった私の心を溶かして、優しく包み込んでくれた。やっと八人を受け入れられて、前に進もうと決意したのに。
「やっぱり、私はジャニーズWESTに必要ない……」
結局最初の私の感情が正しかったのだろうか。変に八人を受け入れようとせず、すぐに辞めればよかったのだろうか。
先程の四人組の表情や言葉が鮮明に思い出される。彼女達の言い分もわかる。私がいることでジャニーズWESTがどうしても色眼鏡で見られる。私がいるだけで世間が抱くジャニーズWESTへの印象が180度変わって、もし私がいた世界でのファンがこちらでは私が理由でファンを辞めてしまっていたら。それは間違いなく私のせいだ。
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るな(プロフ) - もちろんです！これからも応援してます！ (2021年4月28日 23時) (
レス) id: 8624103a6b (このIDを非表示/違反報告)
ぴの山(プロフ) - るなさん» ありがとうございます〜！最後までお付き合いいただけると嬉しいです…！！ (2021年4月28日 21時) (レス) id: 54952e91f1 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - ものすごくストーリーが好きです！何度も読み返してます！毎日更新楽しみにしてます！ (2021年4月28日 18時) (レス) id: 8624103a6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＿＿ | 作成日時：2021年4月10日 18時
