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少しばかり考え込み、左右に泳いでいた目が真っ直ぐ私を見る。

「自分に自信が持てるまで努力するしかないと思う」
「努力……」
「結局自分の意識の問題やから意識を変えればいいのかもしれんけど、すぐに変えられるもんでもないから」

そっか、と天井を見上げる。振り返ってみればこの二ヶ月間、私はジャニーズWESTのメンバーとしてやっていけるのか、そもそも相応しいのかと迷い、自信を失うだけで何の努力もしていなかった。考えてみるとこの活動休止期間は充電期間であり、私が少しでもジャニーズWESTに相応しくなるために努力する期間なのかもしれない。

「ありがと流星、めっちゃ参考なった」
「ほんまに?よかった…」

ほっと一息ついた藤井さんの表情が柔らかくなっていてこちらも安心してしまった。
それから藤井さんは最近あった出来事やメンバーの話を沢山してくれた。ずっと聞いてて飽きないほどに話が豊富で、藤井さんが一生懸命話してくれるからこちらも精一杯聞こうという気持ちになれた。

「キーコは自分に自信ないって言うてたけど…俺ができることやったら手伝うで」

藤井さんに相談するべきことと言ったら、メイクやファッションに無頓着だったのでどこから手をつければいいのか分からない、とかなのだろうか。

「センスが、欲しい……」
「せ、せんす……??」

戸惑う藤井さんにこくりと頷く。

「扇ぐ方やなくて?」
「光る方のセンス」

センスかぁ、と頭を悩ませる藤井さんに、やはり言い方を間違えたかと私も慌ててしまう。

「キーコはセンスいいと思うけどな」
「私は、センスというかもっと美意識を高く持ちたいんやけど…なんか、あーだこーだ考えてるうちに私ってダメやなぁって思ってしまって」

藤井さんは少し考えたあと、前かがみになり私を見つめた。

「今度服一緒に買いに行かん?行ける時でええけど」

俺にできることってそれくらいしかないし、とどこか複雑そうな表情を浮かべる。

「行く、ちょっと先になるかもしれんけど」

絶対行くと言い切ると、藤井さんが笑顔になった。衣装やアクセサリーをプロデュースできる人になるには、こういう小さなことから始めることが大切なのだと思う。



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るな(プロフ) - もちろんです!これからも応援してます! (2021年4月28日 23時) (レス) id: 8624103a6b (このIDを非表示/違反報告)
ぴの山(プロフ) - るなさん» ありがとうございます〜!最後までお付き合いいただけると嬉しいです…!! (2021年4月28日 21時) (レス) id: 54952e91f1 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - ものすごくストーリーが好きです!何度も読み返してます!毎日更新楽しみにしてます! (2021年4月28日 18時) (レス) id: 8624103a6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:__ | 作成日時:2021年4月10日 18時

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