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しんと静まり返った重苦しい雰囲気のなか、ふと桐山さんが「はいはい!」と元気よく手を挙げた。
「キーコこっち見て」
目をそちらにやると、桐山さんと小瀧さんは一斉に変顔をした。それがあまりにもおかしくて思わず笑ってしまう。その瞬間シャッターが切られ、スタッフの方々も安堵した様子だった。
「キーコは笑顔が一番かわいいで」
桐山さんの優しい声で、雲が一気に晴れて太陽の光が降り注いだような、そんな気がした。張り詰めた現場の空気に暖かな光が流れ込み、もとの現場の雰囲気を取り戻す。
笑って笑って〜と目を極限まで細める桐山さんにまた笑みがこぼれて頷いた。その後の撮影も、桐山さんや小瀧さんに声を掛けてもらいながら、手探りではあるものの無事撮影を終えることができた。
撮影を終えたあとはそれぞれの個室へ移動し、ネットを繋いでテレビ電話のような形でインタビューを受けることとなった。話し合いの様子も撮られているようなので、調べながら話を合わせるというのは相変わらず無理そうだ。
「今回はまだこの雑誌に出てない三人ということで撮影させていただいて」
「そうそう、小瀧とかキーコは意外やったなぁ」
今回の撮影についての質問に、二人が話をし始める。
「照史くんも出てなかったっけ?」
「いや、出てないから今日ここにいるんです!」
「2は出てると思った」
「なに2って」
違和感のないように慎重に、けれどそれを悟られないようにと私も話に加わる。
「撮影いかがでしたか?」
「俺はゴリゴリにかっこいいの期待してたんで、あそっち?ってなりましたね」
「でも楽しかったな」
「楽しかった〜」
二人の笑顔につられて私も口角が上がる。
「今回のテーマは、『俺たち/私たちが心の支えとなります!』でしたが、皆さんは何か心の支えとなっているものはありますか?」
世の中がこのような状態で、落ち込んでいる人、息苦しい生活を送っている人たちの心の支えになれば、というのが今回のテーマだとは事前に聞かされていた。桐山さんと小瀧さんが悩みながらも答えているなか、私は依然回答に迷ってしまっていた。
「小泉さんはどうですか?」
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るな(プロフ) - もちろんです!これからも応援してます! (2021年4月28日 23時) (レス) id: 8624103a6b (このIDを非表示/違反報告)
ぴの山(プロフ) - るなさん» ありがとうございます〜!最後までお付き合いいただけると嬉しいです…!! (2021年4月28日 21時) (レス) id: 54952e91f1 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - ものすごくストーリーが好きです!何度も読み返してます!毎日更新楽しみにしてます! (2021年4月28日 18時) (レス) id: 8624103a6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:__ | 作成日時:2021年4月10日 18時