#47 ページ47
「…ただいま」
「おかえり！はい！」
「はい」
「え、そっち？」
「何が？」
「や、荷物よりもさ、まずはハグじゃん！」
「はいはい」
ヌナを抱きしめる準備万端の両手に、荷物を持たされ
ヌナは、俺の頭をひとなでした後、さっさと部屋に入ってしまった。
「わー、寒い」
窓を開けたヌナが、庭の雪と戯れている。
ヌナが、俺のところに帰ってきてくれた。
***
ヌナにとって、この事態は「完全に予想外だった」らしく
おれは「嘘つきクソ野郎」と罵倒された。
「好きになっちゃったんだから、しょうがないじゃん。ヌナが悪いよ」
「なんで私が」
「だって、住み着いたのがヌナじゃなかったら、多分、や、絶対好きになってないもん」
「…はぁ」
そんなやりとりを繰り返し、結局雪だるまをつくり、ヌナは日付が変わる前に帰っていった。
「ちゃんと、けじめつけてくるから」
男前なヌナに、抱きつくしかない、お子ちゃまなおれ。
「本当に、帰ってきてね。絶対」
***
ミンソクさんは本当に大人で、「スニョンくんはAのこと好きだと思ってたよ」って
ヌナの急な申し出を受け入れて、背中を押してくれたと言っていた。
そんなかっこいい大人なミンソクさんより俺を選んだヌナって、多分、一般的に考えたら、バカなんだと思う。
「ねぇ、ヌナ」
「ん？」
窓際に座るヌナの隣に、腰を下ろす。
「なんで、俺のこと、好きになってくれたの？」
「うーん、なんでだろう。分かんない」
「え…なんかあるじゃん、ほら、どこが好きとか」
「えー、そんなの、中学生じゃあるまいし、ないよ」
「へ…」
「……うーん、悔しいけど、スニョンに、ドキドキしちゃったんだよね」
「え、いつ？」
「ないしょー」
「えー、ヌナ、教えてよ。俺、そん時の顔とか、何喋ってたのとか、思い出すから」
「必死か」
「だって、ヌナにドキドキし続けてもらわないと、またハム太郎に戻っちゃう」
「あー、それもいいかもね」
「ちょっと！」
ヌナの頬をむぎゅうと両手で包んだら、距離がぐっと近くなって、焦った。
「にゃんだしゅにょ、どきどきしへんの？」
「ヌナこそ」
まだまだ慣れない、恋人同士。
あの頃とは違う、二人暮らし。
ハム太郎に降格しないように、頑張らなきゃだ。
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nayuta(プロフ) - ハフィントンポストさん» ハフィントンポストさん、コメントありがとうございます！お返事遅れてしまい、すみません！！ありがたいです！可愛いスニョン、また続編ものぞいていただけたら嬉しいです。 (2019年5月11日 6時) (
レス) id: 812cdb4791 (このIDを非表示/違反報告)
ハフィントンポスト(プロフ) - なんか、読み始めたら段々と吸い込まれて全部読んじゃいました、すにょん可愛いですね！ww！ (2019年1月25日 22時) (レス) id: b852baaf97 (このIDを非表示/違反報告)
nayuta(プロフ) - にとまる。さん» にとさんーー！わたくしもおぬよん好きなので、ついつい登場させちゃいます。おぬよんにときめいてくださるなんて、うれしいですー！ (2018年9月1日 1時) (レス) id: 812cdb4791 (このIDを非表示/違反報告)
にとまる。 - nayutaさん» すにょんんん(( でもにとてきにはたまにでてくるおぬよんにときめきます。好き。 (2018年8月29日 22時) (レス) id: 307b4f2a6a (このIDを非表示/違反報告)
nayuta(プロフ) - にとまる。さん» にとまるさん、ありがとうございます！どちらに傾くのか、、、更新頑張ります！ (2018年8月22日 12時) (レス) id: 71317fae55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nayuta | 作成日時：2018年7月18日 14時
