#29 ページ29
人の気も、知らないでさ。
どうしてヌナは、毎日毎日、来るんだ。
あの家に、ヌナがいる部屋に、帰りたく、なるじゃんか。
「だから最初から、嘘なんか吐かなければよかったのに」
グサリ。
いつだってウォヌは至極正しいことを、ストレートに言い放つ。
「だって、こうなると思ってなかったし」
それが気に食わなくて、あいつんちのソファに顔を埋めた。
「好きになるなんて…って？」
「……やっぱ、好き、なんかな」
「だろ？違うの？」
「……でも、もう無理だし」
「確かに…今更、ヌナに男でした、好きって言ってもさ、びっくりする、というか、ショックかもな。
お前を、男として考えてなかったから、一緒に暮らせたんだろうし、正直、裏切られたって思うんじゃない」
ウォヌの言葉を反芻しながら、改めて、ヌナに、ひどいことをしてしまったと気づく。
男として見てたら、あんな無防備なこと、しないよな。
「……おれ、めっちゃやばいやつじゃん…」
「あら、落ち込んじゃった？」
「そりゃ…もうヌナに合わせる顔ない…
バレないようにしなきゃ」
「ってことは、一生ヌナとは付き合えないけど、いいの？」
「付き合えっこないじゃん。ミンソクさんいるんだし。
おれは、ヌナに嫌われなければそれでいい」
せっかくヌナが心を許してくれて、これまで一緒に時間、過ごしてきたのに、それを壊したくない。
だから、今度こそ、ハム太郎をちゃんと演じていかなきゃって、決めた。
「切ないねぇ」
なんて、からかってくるからまたムカついて、ソファに身を沈めた。
当たり前だけど、ヌナの匂いはしない。
いつもゴロゴロしてたヌナんちのソファ、気持ちよかったな。
柔軟剤とか、シャンプーの匂いが混ざった、ヌナの香りが染みついたソファ
もうどんな匂いだったか、忘れてしまいそう。
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nayuta(プロフ) - ハフィントンポストさん» ハフィントンポストさん、コメントありがとうございます！お返事遅れてしまい、すみません！！ありがたいです！可愛いスニョン、また続編ものぞいていただけたら嬉しいです。 (2019年5月11日 6時) (
レス) id: 812cdb4791 (このIDを非表示/違反報告)
ハフィントンポスト(プロフ) - なんか、読み始めたら段々と吸い込まれて全部読んじゃいました、すにょん可愛いですね！ww！ (2019年1月25日 22時) (レス) id: b852baaf97 (このIDを非表示/違反報告)
nayuta(プロフ) - にとまる。さん» にとさんーー！わたくしもおぬよん好きなので、ついつい登場させちゃいます。おぬよんにときめいてくださるなんて、うれしいですー！ (2018年9月1日 1時) (レス) id: 812cdb4791 (このIDを非表示/違反報告)
にとまる。 - nayutaさん» すにょんんん(( でもにとてきにはたまにでてくるおぬよんにときめきます。好き。 (2018年8月29日 22時) (レス) id: 307b4f2a6a (このIDを非表示/違反報告)
nayuta(プロフ) - にとまる。さん» にとまるさん、ありがとうございます！どちらに傾くのか、、、更新頑張ります！ (2018年8月22日 12時) (レス) id: 71317fae55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nayuta | 作成日時：2018年7月18日 14時
