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(side you)

まさか、スニョンさんに送ってもらえる日が来るなんて、思ってもみなくて

まるで夢心地の帰り道。


だって、隣には、私の自転車を押してくれているスニョンさんがいるなんて…


いやいや、浮かれてはいけない。

でも、うれしくて、つい饒舌になってカフェを開きたいなんて、夢まで打ち明けてしまった。


「ジョンハンさん、いつもアイスアメリカ―ノとカフェラテとか甘いやつをいくつか

買ってくれるから、誰が飲むのかなって思ってたんですけど、スニョンさんは甘い系が好きだったんですね」


勢いに任せて話し続けて、隣のスニョンさんを見上げたら、なぜか無表情で。


「あ…スニョン、さん?」


「え、あ…ごめん。何?」


「あっと…」

うるさいと、思われたかな。


「ジョンハ二ヒョンは?」


「え…」


「俺はさ、可愛いんでしょ?」


「えっ」


なぜそれを!


「スングァニが言ってた。Aちゃんが、俺のこと可愛いってはしゃいでたって」


「や…それは…」

なんで言うんだ、スングァン!

や、それより私、何か大事なことをスルーしちゃったような…

「じゃあ、ジョンハ二ヒョンはどんな感じ?やっぱイケメンだしさ、ヒョンみたいな人が」


「いまっ」


「え、何?」


「あ、ごめんなさい…」


いま、私のこと…


「何?言ってよ」


や、こんなの言ったら絶対引かれる。


「ねえ、Aちゃんよぅ」


うわ…やっぱり気のせいじゃない!


「ありがとうございます!」


「…は?」


「…こんなの言ったら、きっと気持ち悪いって思われちゃうだろうけど…

名前、呼んでくれたの…


うれしかったんです」


思わず漏れてしまった、恥ずかしすぎてうつむいたら、隣に彼の足が見えなくて、立ち止まっていることに気づいた。


やっぱり、引いてるんだ。


「あのっ、もうそこなんで、ありがとうございました!」

振り返り、自転車のハンドルを彼から奪おうとしたら、制されてドアップのスニョンさん。


「ねぇ、それ、ほかの奴に言っちゃだめだよ」


「え?」


「だから、うれしいとか…

勘違いするやついるから」


「へ…」


「もういい!

ちゃんと家の前まで送るから!」


強引にハンドルを強奪して、歩き始めたスニョンさん。



勘違いするやついるって…

なんのことかさっぱりだけど…



そんな反応されたら、私のほうが、勘違いしてしまいそうだよ。


自覚しちゃ、ダメなのに。

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設定タグ:SEVENTEEN , セブチ , ホシ   
作品ジャンル:ラブコメ
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nayuta(プロフ) - みく@企画垢さん» みくさん、ご指摘ありがとうございます!大変失礼をいたしました。修正しました。まだ未熟者ですが、どうぞよろしくお願いします。 (2017年8月26日 0時) (レス) id: 7899cbdaa6 (このIDを非表示/違反報告)
みく@企画垢(プロフ) - オリジナルフラグを外してくださいね (2017年8月25日 19時) (レス) id: e89ce37d74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nayuta | 作成日時:2017年8月18日 19時

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