★ ページ48
「ブーちゃん、おはよ」
そう言ってヌナは笑った、けれど、頬がやつれていて、きっと眠れていないことは、誰の目にも明らかだった。
ヌナは、すぐに無理をするから、きっと何かあったんだって。
だけど、聞けるような雰囲気じゃない。
「ヌナ…」
「ほら、ジョンハニもスンチョラも、中入って」
僕らと入れ替わるように練習室を出たヌナの背中をただ見つめるしかできなくて、扉が閉まると同時に、スンチョリヒョンに詰め寄った。
「ヌナ、彼氏と別れたんだよ」
「え…なんで？」
「浮気、されてたらしい」
「……」
知らなかった。
あの日、僕を笑顔で見送ってくれたAヌナに、そんなことがあったなんて…
僕を送ってくれた空港で、ヌナは彼氏が若い女の子と一緒にいるところを見ちゃって。彼氏は、ヌナじゃなくて、その子を選んだんだって。
「5年も、付き合ってたのに…そんなの、許せないよな」
目の前のスンチョリヒョンは、奥歯を噛み締め、怒りをにじませている。
「僕のせい、かな」
「え、なんでお前のせいになるんだよ」
「僕が甘えてばっかで、ヌナの時間、とっちゃったから。
ヌナ、早く帰りたかった時もいっぱいあったと思うし
彼氏だって、ヌナともっと会えてたら、う、浮気なんか…」
「お前のせいじゃないよ」
僕が泣いたって、どうしようもないんだけど。
恋する顔をしてたヌナが頭に浮かんで、どうしようもなかった。
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nayuta(プロフ) - みく@企画垢さん» みくさん、ご指摘ありがとうございます！大変失礼をいたしました。修正しました。まだ未熟者ですが、どうぞよろしくお願いします。 (2017年8月26日 0時) (
レス) id: 7899cbdaa6 (このIDを非表示/違反報告)
みく@企画垢(プロフ) - オリジナルフラグを外してくださいね (2017年8月25日 19時) (レス) id: e89ce37d74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nayuta | 作成日時：2017年8月18日 19時
