★ ページ26
(side Hoshi)
ひと段落ついた彼女に「一緒に食べよう」と促し、練習室の隅のほう、並んで座ると、急に緊張感が増してくる。ふざける弟たちの声が逆にありがたいよ。
「Aちゃん、髪切ったんだ？」
「あ…うん」
あれ、なんか聞いちゃいけなかった？
「えっ、もしかして、気に入ってないの？ならごめん！」
「あ、ううん。そんなことないよ。っと、変じゃない、かな？」
「うん。似合ってる」
「あ、りがと」
そう言って髪の毛を触る彼女は、照れたような表情が、かわいい。
「え…」
あれ？もしかして、声に出ちゃってた？
「あっ、うん。かわいいよ」
「…ありがと…」
「あっ、そろそろ豆が切れるみたいだからさ、今日、帰りに買いに行こうと思うんだけど、Aちゃん、何時まで？」
「…今日は、17時であがりなの」
「そう、なんだ」
「お店は開いてるし、マスターもいると思うから、ぜひ買いに来てね」
「あ、うん」
そっか…Aちゃん、いないのか。ちょっと残念。
***
「ただいま〜」
声とともに鼻をくすぐる、あのにおい。
「あれ、ジュニ、豆買ってきたの？」
「だってスニョアが行かないから、ハニヒョンに頼まれたんだよ〜」
だって…
「Aちゃんいないなら、意味ないもーん」
「え、Aちゃんいたよ」
「え…それってさっき？」
「うん。買ってすぐ帰ってきたから。閉店間際」
どうして嘘なんか…。
「スニョア？」
「あ、Aちゃん、一人だった？」
「ううん。あの男の人、ジュニョンさんだっけ？と二人だったよ」
やっぱり…。また今日も、あの人に、送ってもらったんかな…
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nayuta(プロフ) - みく@企画垢さん» みくさん、ご指摘ありがとうございます！大変失礼をいたしました。修正しました。まだ未熟者ですが、どうぞよろしくお願いします。 (2017年8月26日 0時) (
レス) id: 7899cbdaa6 (このIDを非表示/違反報告)
みく@企画垢(プロフ) - オリジナルフラグを外してくださいね (2017年8月25日 19時) (レス) id: e89ce37d74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nayuta | 作成日時：2017年8月18日 19時
