★ ページ22
(side Jonghan)
「好きだなぁ」。
リビングに入った瞬間、耳に入ってきた言葉。
コーヒー豆の袋を抱きしめて、ソファに体育座りするスニョンは、かわいい。なんかニヤついてるし。
つい最近まで、落ち込んでたくせに。俺の胸でシュンとしてたスニョアちゃんはどこにいったんだ。
でもまぁ、元気になったんなら、何よりだ。
「好きって、Aちゃんのこと？」
「えっ、ジョンハニヒョン！帰ってたの？」
「今さっきね、お前全然気づかないんだもん」
「…あ、ヒョンこれ、豆買ってきたよ」
「サンキュな。Aちゃんに、会えてよかったな」
「えっ」
「ニヤけちゃって。バレバレ」
「……Aちゃん、普通に話してくれた。いつも通りだったんだけど…」
「どした」
「…あの人…言ってたじゃん、Aちゃんをバイクで送ってった人。今日、お店にいた」
「ジュニョンさん、だろ」
「え、ヒョン知ってたの？」
「いや…でも、CARATでマスターの他に男の人って言ったら、ジュニョンさんか若い学生の子くらいだし」
「そっか…あの人、なんかすげぇ大人って感じでさ。なんか、俺が知らない間に、Aちゃん、あの人といい感じになってる気がする」
「そうかぁ？ジュニョンさん、年上好きっぽいし、彼女いるんじゃない？」
「…でも、なんかほんと、なんか分かんないけど…すごい…やばい気がする」
ソファに転がってるクッションを手繰り寄せて、抱き込んで体育座りするこの子、何なんだ。可愛すぎでしょ。
Aちゃんが可愛いって悶えるのもしょうがないわ。
「そりゃお前、好きならちゃんとプッシュしないと」
「え…そんなの、いいのかな」
「お前ね…家押しかけてキスまでしといて…もうAちゃんだって、いくら鈍感だとしても、気付いてるだろ」
「でも…忘れてって言っちゃったし、Aちゃんにも、忘れるって、言われた」
「…まぁ、お前の立場も、気にしてるんだと思うよ」
「…そう、だよね」
「俺ら、なかなか恋愛するの、大変だからなー。本気じゃなきゃ、やるもんじゃないと思うよ」
「……」
「でも、本気で好きなら、ちゃんと伝えるべきだよ」
言えば、スニョンは照れたように笑い「ヒョン、ありがと」と言った。
全く、世話の焼ける弟だなぁ。ほんと、可愛い。
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nayuta(プロフ) - みく@企画垢さん» みくさん、ご指摘ありがとうございます！大変失礼をいたしました。修正しました。まだ未熟者ですが、どうぞよろしくお願いします。 (2017年8月26日 0時) (
レス) id: 7899cbdaa6 (このIDを非表示/違反報告)
みく@企画垢(プロフ) - オリジナルフラグを外してくださいね (2017年8月25日 19時) (レス) id: e89ce37d74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nayuta | 作成日時：2017年8月18日 19時
