★ ページ16
(side HOSHI)
完全に、THE ENDだ。
ほんと…なんであんなこと、しちゃったのか…
まるで吸い込まれるように、気づけばしちゃってた。あんな時でさえ、可愛い、なんて思っちゃった。
そんで…「忘れて」なんて言っちゃった。
柔らかい唇の感触、俺の方が、忘れられるわけない。
「うわー。また唇触ってる。変態」
「あ…」
「え、そこ、つっこむところだろ」
「…はぁ。ウォヌや…」
「お前、重症だな」
「…もう、合わせる顔がない」
「え、今日、マネヒョン、ケータリング頼んでたけど」
「え！」
「お疲れ様です」
なんてタイミングだよ…
咄嗟にウォヌに隠れて、こっそり練習室の入り口に目をやる。
クプスヒョンがいつものように彼女から荷物を預かって、飛んでいくスングァンたちに笑顔を見せる彼女。
え、あんなに可愛かったっけ。なんか、前よりももっと、可愛くなっちゃったような…
「おい、お前、怪しすぎだから」
「だって…どんな顔して会えばいいんだよ」
「でも、避けてるわけにはいかんだろ。お前だって、こんな感じのままは嫌だろ？
好きなんだったら、もう開き直っていくしかないだろ」
「ちょ、好きって」
「え、そこ違うの？だったら俺、さすがにキレるわ」
「ウォヌさん？」
「お前、Aちゃんのこと、好きだからキスしたんだろ？」
「…うん」
「じゃあ、ちゃんとしろって」
男らしさを発揮してきた同い年のウォヌに背中を押され、ようやく隠れるのをやめ、恐る恐る近づく。
「あっ、俺も、もらっていい？」
「あ、うん。お疲れ様です」
「うん」
なんだか、いつもと変わらない彼女の様子に拍子抜け。
「はい、どうぞ」
「ありがと…あ、あの」
「うん？」
「こないだは…その、ごめんね」
「あ……ううん。大丈夫。酔っ払ってたんでしょ？
全然、気にしてないから…
ちゃんと、忘れるから、大丈夫」
「…そっか。あの」
「ヌナ〜俺もちょうだい〜」
ミンギュのでかい声に続きを遮られ、俺はその場から立ち去るしかないような雰囲気で…。
気にしてないって、言ったけど…。
なんか、すごい、距離置かれているような感じがした。
そうしちゃったのは自分だから、全部、自分が悪いんだけど。
「忘れるから」って。
ほんと、俺が言わせちゃったんだろうけど
なかったことになるなんて、嫌だって、思う自分、もう支離滅裂だな。
あーぁ。好きって、改めて痛感した途端、これだもんな。
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nayuta(プロフ) - みく@企画垢さん» みくさん、ご指摘ありがとうございます！大変失礼をいたしました。修正しました。まだ未熟者ですが、どうぞよろしくお願いします。 (2017年8月26日 0時) (
レス) id: 7899cbdaa6 (このIDを非表示/違反報告)
みく@企画垢(プロフ) - オリジナルフラグを外してくださいね (2017年8月25日 19時) (レス) id: e89ce37d74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nayuta | 作成日時：2017年8月18日 19時
