8 : 約束 ページ8
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片付けも終わり、諦めて帰ろうかと思った頃に
玄関のドアが開く音が聞こえた。
隣にいてくれたスングァンが小声で
「ファイティン！」と言い、階段を上がっていった。
廊下を歩く音が聞こえて、
お酒が飲めないシラフのままのウジオッパと
対照的に真っ赤な顔をしたドギョマが
共用のダイニングルームに入ってきた。
ウジオッパはわたしの姿を見て、
すぐになにかを悟ったのか
「おやすみ、遅くまでお疲れ様。」
と言って自室へと上がっていく。
ジョンハニオッパとウジオッパは
私のことをなんでもわかっているみたいだ、、、。
ドギョマは飲みすぎたのか、ダイニングの椅子に
座り込んで机に頬杖をついている。
わたしは冷たい水を一杯グラスに入れて、
彼の前に置いて、私も隣に座った。
DK「あれ、Aだ、なんで？」
「みんなと一緒にキムチチゲ食べてたの。
ついでに片付けてから帰ろうと思って。」
DK「ええ、今日Aのキムチチゲだったの？
飲み会断ってそっち食べたかったよぉ、、、。」
酔っているせいかドギョマはいつもより舌足らずで、
どことなく甘い声が頭に響いてどきどきする。
「スングァンに写真見せてもらったけど、
楽しそうだったじゃん？？」
ちょっと拗ねたみたいな言い方に
なっちゃったかも、と思った瞬間
ドギョマが急に私の手に少しだけ触れた。
私の人差し指と中指をきゅ、っと軽く握って。
私の顔を上目遣いで覗き込んでくる。
お酒のせいでうるうると潤んだ瞳が
宝石みたいにキラキラして吸い込まれそうだ。
DK「Aとご飯食べる方が、楽しいもん」
どうしよう、心臓破裂しそう。
「あ、ありがと。」
可愛げのない私は素っ気ない返事をするので精一杯で。
だけどドギョマはううん！って言ってニコッと笑った。
「ねえ、ドギョマ？」
DK「んん？なあに？？」
来週の土日、お花見デートに誘おうと思ったけれど
声に出してから気づいた。この人今ものすごく
酔っ払っているし、もしかすると今約束しても
忘れてしまうのでは、、、！？
「や、あの、ごめんやっぱいいや」
日を改めよう、そう決めて椅子から
立ちあがろうとしたところを
今度はしっかり5本の指を包み込むように
手を繋がれて、驚いた私は思わずまた椅子に座った。
DK「なに？よくない！ききたい！」
ドギョマの背中に大きい尻尾が見える気がする。
キラキラの目で見つめられて、私は諦めたように口にした。
「来週、お花見、、、行かない？」
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るる(プロフ) - Ketsonさん» 本当だものすごい初歩的ミスしてました、、、失礼しました！！！ありがとうございます変更しました！！！ (2月18日 9時) (
レス) id: cbc0e2a035 (このIDを非表示/違反報告)
Ketson(プロフ) - ヒョンって呼ぶってことは主人公は男の子ですか？ (2月18日 8時) (レス) id: 0107a91e0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るる | 作成日時：2024年2月17日 22時
